無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

インタビュー完全版後編恙無く無事公開。

そして先程無事インタビュー完全版後編が公開されました……

https://www.billboard-japan.com/special/detail/3242#

…………が、盛り沢山過ぎる! ちょっと待って!(ちょっち待っち!中学生〜♪)

これ、どこから触れたらいいの? このインタビューだけであたし一年間無意識日記書けるよ?(本気でやれそうで怖い) よく喋ったねぇヒカルさん。聞き出したつやちゃんさんあらためてぐっちょぶよ。

なんだろうね、案外こういう、フリートーク気味なインタビューって珍しい? そうでもない? ついついインタビューっつーとそんときにリリースされた新曲か新作の話に終始しがちなんだけど、これはもっとアーティストの茶飲み話というか……もっと踏み込んだ重い話とかなら『Musica』創刊号とかあったけどねぇ。こう、「制作生活の中で普段感じてることを取り留めなく話す」スタイルってあんまりなかった気がするのだぜ。いや勿論、『One Last Kiss』や『PINK BLOOD』といった最近の曲が話の発端にはなっているのだけれど。

ほんと、どこから始めよう?(…『Making Love』?) それこそ、曲の始まりと曲作りの始まりみたいに、いつどこから手をつけていいのやら。読書感想文の最初の2マスに「私は」「僕は」って入れたっきり何も思いつかなくて頭抱えてる気分だわ……。

よし、じゃあインタビューに書いてないことから始めよう(なんじゃそら)。ヒカルがラナ・デル・レイの新作を聴いていないのが意外だった。どれくらいシンパシーを感じているのかに興味があったのでな。ラナの新作。

ラナ・デル・レイは2013年に放送されたラジオ番組『Kuma Power Hour with Utada Hikaru』の第一回放送でも取り上げられていたので知ってる人は知ってるかもしれない。あたしがこないだ出た彼女の新作を聴いて思ったのは、「自家中毒になるギリギリで踏みとどまって良質さをキープしていること」だった。

なんというか最近の若い子の歌唱のスタイルをみていると、それこそラナ・デル・レイ的には追い風というか。ごく大雑把に有名人の名を挙げるならビリー・アイリッシュとか、今年だとオリビアロドリーゴとか、そういう歌声が溢れる中で、キャリアの長さから期待される周囲からの「ラナ・デル・レイらしさ」にちゃんと応えながら自身がそれに疲れたり飽きたりしていないというバランス感覚な。いや本人がそう言ってるんじゃなくて、あたしが歌を聴きながらそうなんじゃないなと思っただけなんだけど、そういう、歌が嫌にならないラインの引き方みたいな所をヒカルはどう思ってるのか知りたいなと前にちょっと思っていたので、そこらへんラナ・デル・レイの最近作を聴いてたらコメント貰えたかもしれないなー惜しかったなーというのが取り敢えず今インタビュー完全版前後編を読んで最初に書けたあたしの感想でございました。いやそんなこと別に聞きたくなかったって? 消化と整理が大変なのよこのインタビュー! 万が一まだ読んでない人はきっと読んで!面白いから!言われんでも読むよね!そうだよね! ……そりゃそうだわ……。……やっと冷静になったところでまた次回!あぢぃ〜じゃなくてあでゅ〜(もうどっちでもいいくらいに夏の夜の夢)。

つやちゃんさんインタビュー完全版公開

そんな『Top Fan Picks 2021』開始直前にスタッフからインタビュー記事の紹介が。あれ?つやちゃんさんとのインタビュー記事はもう読んだけど?と一瞬思ったがそこには「完全版」の文字が! カットされてた部分をフィーチャーして改めて公開ってことねぇ。もうホクホクですわ。

つやちゃんさんが

「大変ありがたいことに、先月の宇多田ヒカルさんインタビューの(ほぼ)ノーカット完全版を公開できることになりました。たくさん語っていただいたものを泣く泣く圧縮しまくったので実際は3倍くらいあって、前編後編に分けてのリリースです

(※後編は7/21公開予定とのこと)」

https://mobile.twitter.com/shadow0918/status/1416730323409281025

とツイートしてはる通り、いやもう倍増どころの話ではないボリュームで。新しい記事として読み直した方がいいやつだった。

そんな中で私が気になったのは『PINK BLOOD』の制作時期についてだ。ヒカルはこんな風に語ってくれている。

『この曲、実は最近出したものの中で一番古いんですよ。』

https://t.co/23UAt8rEI2

そうだったのぉぉっ!? でもこれでパートによって声質が違った理由にも合点がいった。随分後から付け足したって訳ね。

となると、これまでしてきた解釈を修正する必要がある。シンエヴァにせよ「不滅のあなたへ」にせよ、感染症禍で世に出るのが半年とか遅れたとはいえ、順序が違われた訳ではなかったから素直にそのままの制作順と受け取っていたのだが。

つまり、寧ろここ最近の楽曲は『PINK BLOOD』を起点にして考え直した方が見通しがいいかもしれない訳か。次のアルバムに収録される曲のテーマが徐々に決まっていったイメージから、最初に大きな方向性が出されたイメージに変える必要が出てきたぞ。

確かに、例えば『PINK BLOOD』の歌詞は『Face My Fears』と対を成している。生きていく上での覚悟を『You』に問い掛けるのが『Face My Fears』で、『自分』に問い掛けるのが『PINK BLOOD』、という風に。『Face My Fears』完成時点で『PINK BLOOD』の大体が出来ていたとするとそこを最初から意識して制作を始めたのかも…とか、こういう読み替え作業が暫く続きそう。

ともあれ、このあと何時頃になるかはわからないがこの完全版インタビューの後編がまもなく公開される予定という事なので、それもまた読んだ上でヒカルの発言の数々を見ていってみようかな。ふむー、楽しみじゃわさ。

何回「楽しかった」って言うんだお前?(やれやれだぜ)

という感じで駆け足気味に(?)今回のTop Fan Picks 2021を振り返ってみた訳だが、いやぁ楽しんじゃったわ。ぶっちゃけ既出映像ばっかりで何度も観たことあるやつだらけだったんだけど、そうよ、ライブ・バージョンのシャッフルっての、普段全くと言っていいほどしてないのよね。DVDにしろ配信にしろトラックにランダムアクセスは出来てもランダム再生のできるアプリには出会ったことがなくてなぁ。そうか、こんな風に誰かに選曲して貰うとこんなに驚けたり喜んだり出来るのか。ちょっと、22曲プレイリスト企画に近い楽しさがあったかも。(あれの正式名称って『Hikaru Utada Playlist Library

- Celebrate 22 Years with 22 Songs』っていうのか…長いな…いかんな、クイズで出されたら俺答えられないぞ(笑))

そうよね、みんなの投票とスタッフの方々の決めた曲順によって実現した企画だったんだもんね。そりゃあ楽しいよなぁ。今更ながらにその意義を噛み締めているのでありました。事前にこの日記でもそこらへんもっと掘り下げておくべきだったな。YouTubeのバーチャルフェスへの参加ということで、もっとシングル曲中心の選曲になるかと思ってたのに蓋を開けてみるとカバー曲2曲にアルバム曲2曲(あたしん中では『道』はシングル曲扱い)。攻めたねぇ。まぁいちばん攻めたのはラストの『Passion/Sanctuary』だろうけど。痺れたわ。

無理矢理苦言を呈すなら、その『Passion/Sanctuary』のサウンドが弱かった事かな。これはマスターそのものの話なので今回誰かに落ち度があったとかそういう訳では決して無くって。『In The Flesh 2010』という貴重なライブハウスツアーのフッテージが画質音質ともに令和水準では物足りないのだという事実を改めて確認してしまった。今回のファンピクをみて『In The Flesh 2010』を買って観てみよう聴いてみようという人がいるかもわからないが、うむ、だとしたら、なんか、勿体無いよね。

過去のライブコンサート映像をリマスタリングかアップコンバートして現代仕様で再発を、という話はもう散々してきたからここでも遠慮無く繰り返すけど(笑)、宇多田ヒカルは人類史に名を遺すスケールの音楽家なので、出来るだけ後世の人々には高品質な状態で接して欲しいなぁと思わずにはいられない訳でして。こんな素敵なキッカケを作れるんだから、きっとスタッフの皆さんも何か考えてくれているとは思います。でもなー、やっぱ最低限、商売にならないとね。そこはどうしても譲れんよな。なので引き続きこの日記でも、リスナー目線、吝嗇家目線で(笑)、どうやったらライブ映像再発が現実味を帯びるか、日々考えていくことにしたいっすな。いやぁ、楽しかったぜ日曜の夜っ!

ファンピク2021振り返りその3

っとと、深夜零時半にヒカルから今頃(笑)告知があったか。放送が終わってからのアピールが如何にも…とはいえ、今回ばかりは別によかった気がする。こういう既存のマテリアルを使った企画ってのは「本人が休める」からいいわけで。ベスト盤の発売とかね。休みをとるなり制作に没頭するなりなんでもいいけれど、スタッフに繋ぎを任せて本人は表に出なくていい時間を作れるって側面は大事よ。なので今回は迅速な告知ふんがーっ!でなくてもそれはそれで構わなかったかな。寧ろよく認知してたなっ。

てなわけで9曲目は『Letters』。曲自体は予想が当たったけど、あたしは『WILD LIFE』を推してた。実際は『UTADA UNITED 2006』でした。この曲は『COLORS』と共に「毎回大胆にアレンジが変わる曲」としてライブでは常連だけど、よりによってあの奇妙奇天烈なバックの映像をフィーチャーしたウタユナ版を使うかね!?(笑) ほんと、何故あれがあんなことになったのか未だに謎なのでな。当時会場で観た時は「殿がご乱心召された!」てなもんでしたのよ。きりやん監修だった筈だし。でもま、音自体は勿論素晴らしいのでこれはこれで。

10曲目は『MTV Unplugged 2001』から『FINAL DISTANCE』! この曲もこのテイクも予想が当たった訳だけど、こればっかりは自信がありましたのよ。というのも、今度の7月25日でこの曲は「発売20周年」を迎えるからね。あたしたちとしてもこの季節の雰囲気と分かち難く結びついたイメージが強いんですよ。あの頃を知るファンとスタッフが居れば、選ばない訳にはいかなかったでしょう。今のヒカルにはこんな風には歌えない気がするので、一期一会唯一無二のライブテイクと言えるのではないでしょうか。

11曲目は『Fly Me To The Moon (In Other Words)』! ここでもカバーきたよ。最初から2曲目に『Beautiful World』で、最後から2曲目がこの曲ってエヴァへのリスペクトが露わになっていていやまホント粋な曲順だったね! ライブテイクは『Bohemian Summer 2000』から。この時しか歌ってないからこれで決まり! そういやそうか、『MTV Unplugged 2001』では歌ってないのか。うってつけだったろうに。いやまU2のカバーが圧倒的だったからいいんだけども。

そしてラスト12曲目は! 『Passion/Sanctuary』!!!!! ああああああああぁぁぁっ…!ってなったね。まさか『In The Flesh 2010』から選ばれるとは……しかもこの神をも超越した融合版を……その手があったか!と快哉を送りたくなりましたよ。絶妙の選曲だね。そうよな、日本語曲も幾つか歌われた中で、流れの中で英語曲もってなるとな。前曲が英語曲の『Fly Me To The Moon』ってのも効いてたぜ。いやはや、恐れ入った。甚だ甚く感服仕りました。

全体的に、曲順が素晴らしかった! 興行収入100億円突破のエヴァへのリスペクトとお祝いも兼ねた感じで、何より、シングル曲以外をしっかりフィーチャーしてコアなファンにアピールした所がよかったね。昨年の反応をしっかりみて、それを踏まえたんだろうな。ちゃんと準備されていた印象です。そんなだから「始まるまではインタビュー読んどいてね」みたいな気が利いたツイートが出来るのよねぇ。有能なスタッフと、きっちり要所なテイクをリクエストしていたコアファンたちの見事なコラボレーションでしたとさ!

ファンピク2021振り返りその2

5曲目は『花束を君に』。これは予想が当たったわねぇ。近年の代表曲のひとつだから本命っちゃ本命だけどね。スタジオバージョンより更にエモーショナルで、紅白歌合戦の時より遥かに出来がいい(笑)テイク、皆さん存分に堪能したようで何より。コンサート行ってない人にはステージ配置がどうなってるか謎だったみたい。そりゃそうだろうな。

6曲目は『First Love』! そらどっかでやんないとねこの曲は。でも、ほぼ総てのライブで歌っている曲なのでどのテイクを選ぶかが焦点だったのだけど『LUV LIVE』から来たか! 正直オフィシャルでリリースされてるテイクの中ではいちばん出来がイマイチな気がするけど(笑)(多分本人もそう思ってるはず)、『LUV LIVE』からの映像っていうレア感と楽曲リリース直後(シングルカット前!)でのリアルな歌唱ということでの選曲かな。イマイチといっても他の歳のヒカルと較べてというだけで、16歳の初ステージでこれだけ堂々と歌えてる時点で全く只者じゃないんだけどね。一部歌詞変えて歌ったのは、昔理由言ってたかなぁ? 忘れちゃった。デモバージョンのを引用してきたとか、誰かともだちが会場に来てたから特別に、とかそんなんだろうか?(私の推測です)

7曲目は、なんとなんとなんと『BLUE』!! こんな、「YouTube Music Weekend」みたいな開かれた企画で、配信ですらシングルカットされていない楽曲のライブを選曲するかね!? あらためて投票した皆さんぐっちょぶです。まさかこんな歌うのがキッツイ曲を生で聴けるとは思ってなかった当時、映画館と横浜アリーナでドキドキしてたのを思い出します。喉潰さんといてぇや〜という祈るような気持ちで。本人案外平気そうで安心しました。本当に素晴らしいです。今でもこの曲で跳んだり跳ねたりして欲しいなぁ。

8曲目は、なんとなんとなんとなんとなんとなんと!!! 『嘘みたいなI Love Yoy』??? マジで嘘みたいな選曲! 全く脳裏にも浮かんでなかったので、いちばん吃驚しますた。他のテイクは予想を当てたのも外したのもいずれも候補に挙げてたものばかりだった中、皆さんの投票で本当の大穴を的中させられた気分…21歳のヒカルが当時の長髪を振り回してヘッドバンギングする姿はキュートの一言。あとクール!(一言ちゃうんかぃ) メタリカがカラオケの十八番のひとつというだけあって、アタマも振り回し慣れてますねぇ。これ、武道館ではスタジオバージョンとは比べ物にならないくらいラウドで楽しかったので、またやってくれたら地獄の果てまでヘドバン付き合ったるからなっ!

ってここらへんまでホント息付く暇もなく来てもう3分の2が終わってたというね。一時間なんてあっという間なんだな…と思ってたところからのここからの終盤の畳み掛けが神憑ってた! ……もちろん続きはまた次回♪ もう読者の皆様はアーカイブ含め視聴済みかもだけどもうちょっとだけお付き合いくださいましーな。