無意識日記々

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てさぐれうただもの

昨日のFacebookの話だが、Utada時代とは分けて考えておく必要がある。同じユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)内といっても、Utadaはislandレーベルの元所属でUtada Hikaruは前EMI(現Virgin)の所属であり、UMGの巨大さを考えると別のレコード会社と思っておいた方がいい。Island時代にFacebookのページを確保したのはアメリカのアーティストとしては極自然、というか皆やっている事なので別段他意はなく、一切稼働していなかったのもただ使う機会がなかっただけだろう。独自のWebサイトをもち、他のアーティストやファンたちと表立った交流を持とうとしないのなら確かに用はない。他のシステムで事足りるだろう。

今はつまり旧東芝EMIに居る訳なので、宇多田ヒカル時代(と呼ぶのはどうなんだ)と同じ体制であり基本路線は変わらないだろう。ひとつ違うのは、前から言っているようにUMG及びVirginが「日本人アーティストを海外に発信する」コンセプトをどうやら押し進め始めそうだという点である。

恐らく、スタッフ含め全員が探り探りの状態から始めるだろうから、暫くは混乱が続くと思うが、足がかりが全く無い訳ではない。CDに限って言っても、宇多田ヒカルのアルバムはアジアの10以上の国と地域で正規に発売されている。売れていたかどうかはわからないが、どれくらいの市場規模が待ち構えているかの推定は出来ているのではないか。

もうひとつ。宇多田ヒカルの各国内盤は、必ずしも現地のEMI(当時)からリリースされていた訳ではなかった。一部画像によると、Warnerからの配給だったりもした。もし今後Virginが海外進出を目論んでいるとすると、もしかしたらまず宇多田ヒカルの過去作品を改めてUMGから出し直す、なんて事になるかもしれない。通常旧譜の再発は新譜の売れ行きに乗っかる形で行われるケースが多いものの、Utada Hikaruはあまり前例が参考にならない状況にある。なかなか各地の情報は入ってき難いが、もしどこかでアンテナに引っかかったらと気にはかけておく事にしよう。

となると、Facebookの活用方法としては、各地の現地版Utada Hikaruページを創設する、なんて方法も考えられるか。UtadaHikaruUSA、UtadaHikaruJAPAN、UtadaHikaruRUSSIA、等々…そこまでスタッフを動員できるとも思えないが、そんな活用だったらFacebookを利用するのもありかもしれない。まぁ、utadahikaru.jpで各国版を用意するのが一番だけども。