無意識日記々

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53,391回 Another Chance


いやいや、これが“下位打線”だとは思えない程の錚々たる楽曲が揃った。正直、楽曲のクォリティーとしてはTop5と遜色ないのではないか。勿論、現実に市場で大ヒットする曲となると話は別だが、ひとりで"音楽観賞"をして感動している分には余り差が無いような気がする。それ位に名曲揃いである。

まずは46位にMaking Love。重々しい名曲揃いのULTRA BLUEアルバムの中でも最も溌剌としていて一際清々しい名曲である。この曲を同アルバムのベスト・トラックに選ぶ人が居ても全く驚かない。「それな」という具合だ。親友にあてた赤裸々な歌詞と一切淀む事の無いメロディー・ライン。特にBメロの美しさは宇多田史上最高クラスだろう。それが46位て。あはは。

47位にはCelebrate。宇多田史上最短の制作期間で出来上がった楽曲だが、時間をかければいいというものではないという事を身を以て示した名曲である。あのHEART STATIONアルバムでGentle Beast Interludeに続くB面トップを任されたダンス・ナンバー。土曜日の夜に聴くとテンション上がる事請け合いのアッパー・チューンだ。はよライブでやれよと思わずに居られない。これが47位て。何なの。

48位はGive Me A Reason。48位て。「1stアルバムの真の名曲はFirst Loveではなくこっちだろう」と主張する人が居ても一切驚けない。史上最高の売上を記録したアルバムの実質的ラストを飾るに相応しい、フラットでナチュラルでインテリジェントな名曲だ。もう一回くらい言いたい。48位て。なお私にはこの曲のスタジオ・バージョンのバッキングはややうるさすぎる。もっとシンプルな方が好みである。え。そんな話はよかったですか。

んで49位はテイク5。順位だけ聞いたら反応はブーイングしか思いつかない。あと何十分か早くアクセスしていれば歌詞閲覧回数が55005回だったのかとちょっと後悔なのだがそれはまぁいいとして、Kuma Power HourでのHikaru本人のコメントを参照するまでもなく「宇多田ヒカルの曲でいちばん好きなのはテイク5」という人が居ても「おぉ、あんさんわかっとるやんけ」と言う以外ない、あの超名盤5th「HEART STATION」の感動の頂点を演出する超名曲である。今回第3位に入ったPrisoner Of Love宇多田ヒカル本人的最高傑作ぼくはくまに前後から鋏まれて一切怯む事不要な強靭な佇まいは、もし宮沢賢治が聴いたらどれほど絶賛するか想像もつかない程だ。あの人だったらこの歌をもとにした詩を一篇書いちゃうんじゃなかろうか。それが49位て。ほんと何なの。


そして50位。野球でいえばもう8番バッター位なのだがここにAnother Chanceが入ってくる。ダブル・ミリオン・シングル「Automatic/time will tell」に続くセカンド・シングルとして、Movin' on without youと共に候補に上がっていた名曲である。ぶっちゃけ、これがセカンド・シングルだったらむびのんより売れたんじゃね? この曲のメロディーと歌詞の素晴らしさに異論を挟むのは相当に難しい。もう"幻のミリオン・ヒット・シングル"と言ってしまっていいだろう。それが50位。人生ってわからないものだな。


…なんか凄いパートだったな。少しクールダウンしながら次回に続きますよっと。