無意識日記々

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こんちくSHOW

プロデューサーとしての知名度を上げるには、ヒカル自身以外の誰かをプロデュースして売り出すのが得策だろうが、どうだろう、やはり大半の人が「どうせ働くんなら自分で歌ってくんないかな」と思っているのではないか。

特にヒカルの歌に飽き飽きしているとか行き詰まりを感じているとかはない。復帰前の今のタイミングでは寧ろ飢えている。暫くは他者をプロデュースする機会は無いだろう。早よ歌えやと皆に大合唱されるだろうな。

例えば男性ヴォーカルをプロデュースするとなったら興味もわく。ヒカルには歌えないような曲を歌ってもらう。ヒカルにもこんな曲が書けたのかという新鮮な驚き。ワクワクするが、今ではない。

ではどうすれば、セルフ・プロデュースでありながらプロデューサーとしての知名度を上げる事が出来るだろうか。

「名義を変える」というのが直接的な方法だ。加山雄三が作曲クレジットだと弾厚作になるように(前もこの例で説明したなぁ)ヒカルがプロデュースした場合に歌手の名義と違うのにすればちょっと目立つ。

普通なら、歌手の名義を宇多田ヒカルにして、プロデューサーの方を、例えば映像監督時に倣って「宇多田光」表記にしたりする。インタビューなんかでも突っ込まれて取り上げられ認知度が上がる。いいんじゃないかとなる。

しかしもっと思い切った手もある。プロデューサーの名義を宇多田ヒカルにしたまま、歌手の名義の方を変えるのだ。それこそ、宇多田光とか宇多田ひかるとか、HM Revolution(Hikaru Makes Revolution)とか何でもよい。そうすれば話題沸騰である。この、プロデューサー名義にだけ元の宇多田ヒカル表記を残すのがポイントだ。こっちはそのままなのに何故…間違いなく総てのインタビューはこの話題から入るだろう。そして、ヒカルが優れたプロデューサーである事を皆胸に刻み込む事になるのだ…


…勿論、そんな事は実際に起こらないし、私もそんな事は望んではない。ただ、現実的な方法論はありますよという事を言いたかっただけだ。もっと言えば、こうやって思考実験上で比較すれば、ヒカルがプロデューサーとしてあまり認知されていないのは、名義/表記が一緒のままだからというのが如実にわかるだろう。

総てのクレジットが同じ名義だと、「へぇ、全部自分でやってんだ、凄ぇな。」と感心はしてもらえるのだけれど、その時限りだ。結局、テレビに出て歌を歌った時点で「あぁこの人は歌手なんだ」と合点がいかれてそのままになる。目で見える何か、耳を捉える何かで直接訴えられるのは果てしなく大きい。結局それに尽きるのだ。

それこそ、ヒカルが分身の術を使ってステージ上で歌う以外の事も同時にやる(弾き語りもやるけれどな)のを目にすれば、うわぁこの人となるんだけど。もち、むり。


そして、結論よりも前提として。ヒカルは別にプロデューサーとしての名声なんて欲してないだろうからこんな話は興味ないだろうなという事。身も蓋もないが真実だ。自分が作詞作編曲プロデュースを手掛けている事をアピールする気なんてサラサラ無いだろう。歌を聴いて貰って気に入って貰えればそれでいい、となる。

しかし、ファンとしては、目で見え耳で聞こえる仕事以外にもやまほど仕事してるんだ、というのをアピールしたくなる気持ちがある。なんかたまに出てきて曲出してるけどさ、なんて言われるのが気に食わない。だからこんな思考実験をして自分の気持ちを落ち着かせているのだった。ヒカルはてめーらが考えているのの5倍は忙しいんだよこんちくしょーっ! …嗚呼、ガラにもなく取り乱したりして申し訳なかったでござる。