無意識日記々

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1点だけでは物足りない

日本女子はドイツに惜敗。カットのイヴァンカンではなく攻撃型のジルヴァライゼンを2点使いしてきたが、いずれにせよゾルヤで2点とって(石川に負けることは目をつぶって)福原の苦手な選手を当ててきて3-2で勝利というドイツの作戦が的中した格好だ。一発勝負なら実力的に互角なのでこの結果は順当だろう。次に決勝トーナメントで当たる時は伊藤の2点使いも含め徹底的にオーダーを練った方がよい―と思っていたが決勝トーナメント表を見て戦慄。日本は中国と反対側のヤマに入ったところまではよかったが、ライバル国が総て日本側のヤマに入ってしまった。ドイツのみならず、どの国が勝ち上がってきても同様に厳しい。各国ともドイツのゾルヤ同様、平常時の実力で福原石川に勝てるエースを擁している。シンガポールのフォン・ティエンウェイ、北朝鮮のリ・ミョンスン、ルーマニアのサマラ、韓国の徐孝元。日本は決勝進出どころか準々決勝突破も困難である。もうどうせなら鉄の、いやダイヤモンドの心臓をもつ伊藤美誠を一番固定で起用してはどうか。今の3人
の調子なら誰をエース使いしても大して変わらない。

枕が長くなったな。

さてantenna.jpのカウントダウン動画は3曲目、そのままFirst Loveである。本来ならここでしっかり@antenna_jpがその旨呟いて衆目を集めたいところだが現時点ではツイートなし。これ担当者はこの企画に興味ないんだな。実際最初に投稿予約を設定すればあとはやる事がないんだからそれでも構わない…ってツイートも予約出来るっしょ。ふぅむ、大丈夫なんかなこれ。

少なくともユニバーサルはフォローに入っていないので、既に人員は次なるプロモーションに着手しているとみるべきか。2年前のFirst Loveの15周年の時ですら渋谷にビルボードを掲げたのだから本格復帰となる今回はそれ以上を仕掛けてくるとみるのが妥当だろう。

ただ、豪華盤ボックスセットのような商品はコアなファンに向けて売ればよかったが、次は、一体誰に何を売りたいのだろう。シンプルだが難問である。

かつてCDを買っていた層は軒並みCDを買う習慣を失い、若い世代はそもそもCDプレイヤーすら持っていない。習慣を失った層のうち、宇多田ヒカルを買っていた層がどれ位居るのかがポイントなのだが、私は「まさにかぶっている」気がしている。つまり、もう殆ど売れない、と見る。昔に較べれば、ね。

その為この10年はCDを売る為にCDに何をつけて売るかという競争だった訳だが、ここが苦しい。ヒカルに期待されるのはそれこそ「何もつけずにCDを売ること」なのだから。なのにそういうCDを出してもちょっとしか売れないとすれば、一体誰がソレを期待しているんだろう。大して居ない筈なんだが、しかし、亡霊のように「期待」だけが燻っているようにみえる。

この非対称性を何とかしなければならない。自分のものではない「期待」だけが人々の間で共有されているこの現状。結局、CDにつけるものを無くすことは出来ず、では何をつけるのかというセンスの問題になってくる。いちばんなんとかなるのはコンサート優先予約権だが、アルバム制作も終わらないうちにその手を使うのはかなりスケジュール的に厳しい。では一体何をすればよいのやら、という話からまた次回。果たしていいアイデアが思いつけるのか。乞うご期待。(ガクブル)