無意識日記々

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まだまだなぁんも聴いてないよ。

あちゃー、またやっちまった。新曲の表記間違えちまった。『夏の通り雨』やなくて『真夏の通り雨』な。でないとジャケットのフォントのバランス崩れるわね。

9年前に『Flavor Of Life』が出た時も"Flavor Of Love", "Flavor Of Love"と連呼して呆れられたっけ。やれやれだぜ。昨日某紙とオフィシャルの表記にツイートでツッコミ入れてた癖に自分でやらかしましたとさ。言う資格ないね。資格無くても今後も遠慮なく言うけどなっ。


さて、"ジャケット"の話でしたね。配信ならばいいと思う。基本的にそれは最早アイコン、或いはGUIと言ってもいいか、ちっちゃく表示されるのが最初なのでごちゃごちゃと複雑なデザインである必要はない。ひたすらわかりやすく、でいいと思う。

一方でもし仮にCDシングルのジャケットがこのままだと「あぁんまりだあぁぁっ!」と叫ぶ以外になくなる。買う甲斐がないよね。そりゃ俺はどちらにしろ買うがそういう問題じゃあないだろう。リリースするならガッツリヒカルの写真が入ったヤツを希望しますわね。

CDシングルをただリリースする可能性は相変わらず非常に低い。だが、朝ドラの方の影響力は侮れない。CDシングルの要望が大きければリリースを検討するだろう。DVDシングルなんてわかりにくいもん出してプレイヤーで再生できないなんて苦情を貰うのは、収益には影響しないだろうがいち企業としてどうかと思う。購買層を考えて欲しい。

"そうしない"為の最良の方法は、とっととアルバムを出す事だ。朝ドラやNEWS ZEROを視聴する層はお金が無い訳ではない。財布の紐が固いだけだ。買いたいと思ってくれればアルバムを買うくらい訳はない。話が逸れた。


今回のヒカルのアピアランスはシンプルで、凄く大ざっぱに言いくるんでしまえば、"パッと見で宇多田ヒカルとわかるように"撮影された感が強い。ジーンズに黒のネックに黒髪ストレートとくるとBe My Lastの弾き語りを思い出す人も多いのではないか。シンプルで、力強い。まずは、はい、宇多田ヒカルです、だよな。

さてここからである。今までのヒカルは、大体曲毎にアピアランスのイメージを変えてきた。つまり、言い換えれば、宇多田ヒカルのイメージより曲のイメージを優先させてきた感がある。Be My Lastのドレス姿はあの重厚な曲調なくしてはありえない、と。そして、曲毎の個性が常に際立って異なる為ヒカルのアピアランスも常に際立って異なっていく羽目になった。


ここで今回特有の問題が持ち上がる。昨日ツイートした通り、両A面シングルでLIVE映像以外の作り込んだミュージックビデオを2曲とも作った例はデビュー以来無いのである。つまり、ヒカルは、たとえ両A面シングルをリリースしたとしても、基本的にはその時ミュージックビデオを作った方のイメージを主体にアピアランスを決めておけばよかった。Kiss & CryやStay Goldの時のテレビ出演時の格好を思い出してもらえればわかるだろう。

それが、今回2曲同時ミュージックビデオ発表である。2曲の曲調は随分と違う。果たして、同じようなアピアランスでそれぞれに登場するのか、それともまるきり異なる、それぞれの曲調に合わせた衣装なりメイクなりがあるのだろうか。

ヒントになるのが、この、今回発表になった配信シングルのジャケットである。寒色と暖色、縦書きと横書きで既に対になっている。この2曲は別々の曲ではない。タイアップは全く別物だが、ヒカルの中では連動しているのだ。それは、これから徐々に判ってくる歌詞をみれば明らかになるだろう。

となると、今回のミュージックビデオ2編は、曲のイメージよりも「今の宇多田ヒカル」を前面に押し出した作風になっている、と予想する事が出来る。目新しい路線ではない。『Prisoner Of Love』も『Goodbye Happiness』も、主役は曲よりヒカルだったのだから。一方で『Heart Station』や『桜流し』は先にコンセプトがあって、それに合わせた絵が撮られていた。どちらも最近の(といっても6〜8年前の話だが)流れに在るものだ。

であるならば、基本的には、既に発表になっているアーティスト写真は、演繹的にみて、今の2曲のみならず、アルバム全体の方向性を示唆しているとみるべきだろう。既に種は蒔かれている。写真の重要性を強調するのは、恐らく、写真か映像のどちらかを今後の重要なコンテンツのひとつとして組み込んでいく事になるのだろうが、具体的な方法論は謎である。なにしろ、桜並木プロジェクトを持ってきた手腕なのだから、次も意外な繋がり方を提示してくるかもわからない。安易に『UH5』をリリースするような事には、ならないだろうな。兎にも角にも、ここからは15日の金曜日を待つ事としよう。数ヶ月の範囲で、これから第二波、第三波が繰り出されてくる筈だから。嗚呼、息も抜けないな。さて次回からは新曲の感想を書きますぞ。