このblogって結局「宇多田いいよね」って7文字で言える事を延々引き伸ばしてるだけだよなぁ、と思うと何て贅沢な時間の使い方なんだろうと自分に感心する次第。実に有意義だ。
「いい」とは価値判断或いは評価の叙述、もっと普遍的であるならば事実の記述だ。「よ」はそこに自己主張が盛り込まれる。私はこう感じたのですと訴えかける効果。そして「ね」は他者に同意や共感を求める気持ち。いやもう大体それだけだよね、ホント。これからもそれは変わらん。
閑話休題。
さて、ニューアルバムが発売されるとなってまず気になるのはそのタイトルだ。これまでのヒカルのアルバムタイトルは『First Love』『Distance』『DEEP RIVER』』『ULTRA BLUE』『HEART STATION』と総て英語、アルファベットだった。次も果たしてそうなのか。
ここに至るヒカルの新曲たちのタイトル、いや題名は、しかし、日本語のものばかりである。『WILD LIFE』の最後を"飾った"楽曲が『嵐の女神』だったから、そこから数えて『桜流し』『花束を君に』『真夏の通り雨』と4曲連続して日本語タイトル曲が並んでいる。『嵐の女神』はニューアルバムに収録されないから実質3曲だが、もし仮にアルバムタイトルが英語になったら、それらが英語タイトルではなかったのにいきなり英語なのかよ、となりかねない。ちょっと不自然かもね。
勿論、来るべきリーダートラックが英語タイトルだったらそんな違和感も雲散霧消してしまうかもしれないが。
折角なので、ヒカルの曲で日本語を含むものを列挙してみよう。
『甘いワナ〜Paint It, Black』
『Wait & See 〜リスク〜』
『サングラス』
『ドラマ』
『蹴っ飛ばせ!』
『タイム・リミット』
『言葉にならない気持ち』
『はやとちり』
『SAKURAドロップス』
『幸せになろう』
『プレイ・ボール』
『東京NIGHTS』
『嘘みたいな I Love You』
『光』
『日曜の朝』
『誰かの願いが叶うころ』
『海路』
『テイク5』
『ぼくはくま』
『虹色バス』
『嵐の女神』
『Hymne a l'amour 〜愛のアンセム』
『桜流し』
『花束を君に』
『真夏の通り雨』
…こうしてみると結構あるねぇ。別に次のアルバムタイトルが日本語表記の何かだとしても何の違和感もないかもしれない。一方浜崎あゆみは英語タイトルで歌詞は総て日本語というパターンを繰り返していた…っつっても若い人は知らないか。若い人が読んでるかどうかもわからないけれど。
しかし、裏を返せば、他の曲は総て英語のタイトルだ。そっちがやはり多数派。宇多田といえば英語混じりの、というイメージが良くも悪くも定着している。そこに日本語アルバムタイトルが絡んでくるとある意味イメチェンである。そうする事で「新生」をアピールするか、それとも「やっぱり宇多田だ」と帰ってきた事を実感して貰うか。果たしてどちらか。
我々には、現時点ではわからない。揃った楽曲たちが、アルバムタイトルを決めるようなものだからだ。それらを総て聴いて初めて、アルバムタイトルが思い浮かぶかもしれない。シンガーソングライターでセルフタイトルアルバムって在るのかな。
こういう妄想をしている時間も楽しい。それもこれも、ヒカルが戻ってきてアルバムを作って発表してくれるお陰である。深く感謝しなければならない。どうもありがとうm(_ _)m 嗚呼、楽しみなのですのよさ。なんじゃそら。