無意識日記々

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新しくても若くない人も居ますが

ニューアルバム発売まであと10週。8年半ぶりという事でそこから数えると430週ほど経っていて、その中の10週というと、あら、そこまで間近って訳でもないか。随分来た、というのは間違いないが。

8年半となるとファンの私生活も変わっているだろう。義務教育を受けていた者が人の親になっていたりあれやこれやで生き残っていなかったり本当に人それぞれで。そういうもんだと言ってしまえばそれまで。

これだけの年月の間一応のこと「アーティスト活動休止期間」を謳っていたのなら、基本的には昔からのファンが少しずつ離れていって、しかし新しいファンがそうそう入ってくる筈もなく、という事態を想定していたのだが、現実はどうなんだろうか。

あクマでも何となくの印象でしかないが、ニューアルバム発売の報に対して意気軒昂なのは寧ろ新しく入ってきた若いファンの方であり、オールドファンは何かそこまで盛り上がっていないように感じられる。アーティスト活動休止期間であったにもかかわらず、ずっと活動中であったかのように「ファン層の入れ替わり」をすら感じる。自分の勝手な印象を元に感想を言っても仕方がないのだが、「意外だなぁ」というのが正直な所だ。

8年以上の月日を考えると、ヒカルに興味を失ったというより、個々人の生活環境が変わって歌手に期待する云々のリズムが人生の中から失われた人が結構居るのではないか、という推測も出来る。そういう人なら、ニューアルバムが出たのか、じゃあ買ってみようと気軽に思えるやもしれぬ。それなら、売上には影響が少ない、か。

ファン層が"入れ替わっている"としたら、ヒカルから見えている風景はどんなだろう。年下がますます増える。それを見越しての"パイセン"呼ばわりだったら先見の明だけれど、実際の所はどうなんでしょね。

若い子たちには、そもそも「こういう人」を何だと思ってみているのか、訊いてみたい気もする。バラエティーに出る訳でもない、CMに出てる訳でもない(ペプシですら6年前ですから…)、一応歌っているから歌手、なんだろうが、西野カナとかと同類なんだろうか、それともサザンやユーミンみたいな"クラシック・ポップス"の仲間にみえてるんだろうか。

うちらからしたら「カテゴライズ不能。いや不要。宇多田ヒカル宇多田ヒカルというカテゴリー」とわかったようで結構無意味な事しか言えないのだがそういう「唯一無二感」を、若い世代がどう感じとってくれるのか。検索タグで概念を分類するのに慣れ切っている世代が、タグづけの難しいこのアーティストをどう捉えてくれるのか。今後はそこらへんも楽しみにしてみようと思う。もう暫く待ってみよう。