無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

りこんりりっくりろんにろんりー

やれやれ、『お金ならあるわよ』がまた炸裂したのか。


@utadahikaru : 私が人生のパートナーに求めるものランキングの最下位:経済力
@utadahikaru : 経済力のある男性が優しくてかわいくて自分を一番に思ってくれる女性(経済力低め)を選んだってなんの不思議にも思われないのに、性別が逆になると問題があるかのように思うのは非常に非理論的だ。男の子って大変ね。

理論はtheoryでlogicは論理だとこどもの頃に叩っ込まれなかったのか、というお馴染みのツッコミはさておいて。別に間違いではない、というかtheoryの違いについて話しているので『非』を使ったのが間違いだな。そんな日本語は無いが「異理論的」或いは「誤理論的」くらいが適当か。

ここをハッキリさせないと、何を問題提起しているかがあやふやになる。基になる理論として命題に「男は女を養う(ようにする)」が存在するなら論理的には何の問題もない。男と女を対称的な存在、即ち入れ替え可能と判断すると今挙げた命題は論理的に成立不可能(新しく「女と男は養い合う」「男と女は互いに養われ合う」といった命題を提示しない限りは)となる。いずれにせよ理論と論理は常に密接に関連し合う。

とはいえ、ツイート全体としては問題提起ではなく『男の子って大変ね。』という感想文だ。皮肉と捉えるのがいちばん正直だが、そこに込められている感情は多層的だ。私は気にしない、という命題を汲み取れればそれでいいかな。もどかしい、ともとれるし、「そうだよ、何か悪いの。」と意地になって肯定しているともとれる。何だろう、言いたい事があった、と受け止めますか。

確かに、誰も被害者が居ないのに他者を蔑むのはシステム不良だ。一連総てが無駄である。情報を出すリスクというお馴染みなヤツにくわえて、情報を出さないリスクというのも考えなければならない。誰も何も喋らなければこんな事にはならない訳で、はてさて、出さないリスクを生んだのは誰かという犯人探し、いや犯人捜しかな、も可能だが、こちらはそれについては取り合わない。結局のところ「まかせる」以外言う事が無い。

男女の対称性と非対称性について言及するのは有益だが、そもそも、生物の性を男女に分ける事自体精度が粗い。個体数が少ないだけで多種多様な半陰陽(なんか他に言い方ないの?)が存在する。描写の精度を上げるには性差をデジタルではなくアナログに捉える必要があるだろう。ま、今はそるについて論じる字数はないのだけれどね。もともとはそういう問題じゃあないしな。