無意識日記々

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シングルカットに相応しい曲は?

アジア諸国に関しては特に驚きはない。なんていう風に言われると他のアーティストとレコード会社はたまったものではないが、実際昔からHikaruは強い。既に前作、前々作の時点でアジアで10の国と地域で宇多田ヒカルの国内盤が発売になっている。即ち、現地のレコード会社がしっかりプロモーションをする事も可能なのだ。こうやって1位を10ヶ国近くでとっているのをみると、大して情報は入って来ないがやはりしっかりしたファンベースと各国内レコード会社の存在が窺われる。更に、Utadaからのファンもここに加わっている筈だから事態は更に盤石だ。こちらは順当な結果といえる。

意表をつかれたのはホンジュラスバーレーンでの好リアクション、そしてフィンランドでの1位獲得である。いやはや、本当に世界中で売れているな。次はチュニジア、マリあたりでも売れて欲しいもんだ。勿論、私はこれらの地域で何故こんなに売れたのかさっぱりわからない。せいぜい、在留邦人が買ったんじゃないのと外務省や大使館のデータもみずに呟くのみだ。特にフィンランドは寝耳に水過ぎる。もともと小国として音楽を大事な輸出産業として育成に気合いを入れている国だから音楽に対してグローバルな態度ではいてくれる。メタラーとしては「世界で最も(相対的に)メタルが盛んな国」で宇多田ヒカルが大ヒットしているときくと現地の仲間たちが買ってくれたのだろうかいやそんな事はないよなと考えたり考えなかったりである。結局、売れた原因はさっぱりわからない。嗚呼、情けない。


兎も角、事実として売れてしまったのだから、もうそれを前提に考えるしかない。目指すは国内50万枚、全世界で100万枚であろうか。決して荒唐無稽な数字ではない。

そこで注目が集まるのがツアーとネクスト・シングル・カットだ。しかしツアーはあの口ぶりだと何も決まっていないようだから"ダヌパ待ち"ってとこだろう。アルバムセールスの追い風にするタイミングでのツアーというのは、ヤツら(笑)がしらばっくれていない限り、ありそうもない。

ではシングルカットはどの曲がいいか。いや、寧ろこれは無理だろうというのを挙げた方が早いか。『人魚』は無理だろう。ヒカルは最も誇らしい曲と言っていたが、地味過ぎる。『海路』の人気からしてもシングルカットはファンですらピンと来ないだろう。アルバム曲として末永く愛でていこう。

『忘却』も難しいか。元々インスト曲として作り始めただけあってちょっとエキセントリック過ぎる。あと、こういう曲調は日本でウケない。寧ろイギリスやカナダあたりで当たるかもしれないが、取り敢えずシングルカットは日本について考えようか。

となると、『俺の彼女』『ともだち』『荒野の狼』『人生最高の日』の4曲が候補になる。本命は『荒野の狼』だ。チームウタダは『First Love』の時『Another Chance』のシングルカットを考えたそうだから、『荒野の狼』でも同様に考えるだろう。アルバム内でのポジションも大体同じだし。あとはタイアップに恵まれるかどうか。トレンディードラマ(死語)のエンディングに切り込んできて欲しい、ってこの80年代脳がっ!

一方CMソングに使えそうなのは『人生最高の日』だろう。このまま『道』のあとを引き継いで南アルプスの天然水のCMに起用されるとうまくハマると思うがどうか。

『ともだち』は何といってもサビがクセになる。脳内エンドレスループソングだ。ラジオでかけてもらうと案外車の運転手たちに好評な気がする。LGBTイベントのテーマソングとかもいいよね。

そして大穴が『俺の彼女』だろうな。ミュージカル風ともいえる同曲、大金をかけて豪勢なミュージック・ビデオを作って話題になってみて欲しい。正直、偏った映画くらいしかタイアップ先が見当たらない気がするが、アーティスティックなステイタスの為にはこの歌詞の映像化は必須、チャレンジングな試みになるだろうな。

ちと話を詰め込み過ぎてしまった。目次代わりだと思って読み流しといてくれ。