無意識日記々

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新年度の信念度(※本文無関係題)

あいよ、新年度じゃの。

昨年は1月にはもう復帰宣言があってほどなく『花束を君に』とそのタイアップが発表された。そしてアルバムの発売は9月末。これと同じペースでいくとしたら今月中に新曲の発表がある算段になる。さすれば年内アルバム発売というめまぐるしい展開が可能だ。『Distance』〜『DEEP RIVER』や『HEART STATION』〜『This Is The One』に匹敵するインターバルの短さだ。

ただ、そういう単純な読みでいいのか、という懸念もある。特に昨年は朝の連続テレビ小説NEWS ZEROという半年&一年の長期タイアップがあった。ここまで強力なものはそうそう出てこないし、プロモーションのタイムスケジュールも特異なものになる(ほぼドラマが終わってからアルバムが発売される流れ)ので、そのまま参考にするのは如何なものか、という訳である。

とはいえ。では次のタイアップがどうなるかは想像もつかない。まず、自分は殆ど観ないからわからないのだが、地上波テレビの民放ドラマがなかなか視聴率で苦戦しているらしく。90年代はトレンディードラマ全盛期でタイアップがとれれば大ヒット間違いなし、それが月9であろうもんなら年間覇権を狙える(事実ヒカルは『Can You Keep A Secret?』で2001年の首位を獲得した)というくらいに強い影響力をもっていた。今は見るかげもない、どころか安っぽいドラマとタッグを組んだら悪影響が出るんじゃないかというほどだ。

勿論最近でも「逃げ恥」のように大成功する例がある。歌や踊りも大ヒット。工夫次第という訳だ。

他にも、昨年は映画「君の名は」でRADWIMPSがほとんど2時間を乗っ取る勢いで4曲をぶちこんで大ヒットを得た。超強力特大ヒットは、今の時代テレビより映画なんじゃないかと錯覚するほどに。

要は、今のタイアップは20年前などと較べれば、かなり様相が変わってきているということ。特にヒカルの場合、昨年の結果で、たぶん殆どの場合で「タイアップ先に恩恵を与える」事になるポジションにきたといっていい。要するにタイアップでより得をするのが相手先、という事だ。ヒカルの方がより得をするタイアップとなるとEVAとかKHとか、今現在既に携わっているものなどに限られる。勿論タイアップというからにはWin-Winなのだが、今はWIN-winみたいなバランスになりそうですよという話。

そんななので、現時点でタイアップするのはあまり意味がない、というか力が入らない。CMにせよドラマにせよ「宇多田を起用したら話題になる」という切り口になる。それはそれで有り難い事なのだが、中には「これでヒカルのファン層が広がる」とか「新しい領域にチャレンジできる」といったタイアップも含まれていて欲しい、という願望を語るに今回は留める事にする。ビッグになるのも困りものだ。