無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

タクシーから新曲の匂い

さて、昨夜の@utadahikaruのツイートをどう読むか、である。

日曜日の夜、それも深夜というのは珍しいかもしれない。あの時間帯にツイートしているということは、海外からの呟きであるセンが濃い。

ただ、気になることがある。何故日本語でツイートしたのか、だ。この前の犬公園の話のように、日本国外で起こった出来事を日本語圏以外に向けて話すのなら英語ツイートになる。日本語で呟いたということは、日本のファンに知ってもらいたいネタなのだ。

だが、その内容の珍奇さに些か困惑している。タクシーで発声練習をしたら運転手さんに「歌手?」と訊かれず「歌手目指してますんか」と訊かれた、という話なのだが、まず普通の人間はタクシーに載った時に発声練習をしない。奇人過ぎる。まぁ渋谷の街中をパジャマで歩き回るという入院患者も真っ青なエピソードを持つヒカルさんなので、その程度では奇行とは呼べないかもしれないが。

かわいい女の子(34歳)だからそうやって許されたのかもしれないが、私のようなおっさんがやったら「ちょっと静かにしてくださいよ。止めないなら降りてもらいます。」と言われても仕方ない気がする。いや、商売だから黙って運転してくれるかな。「おいおい、大変なの乗せちゃったよ…」とは思われてるだろう、間違いなく。

だが、これは土地柄でガラッと変わる。もし場所がハリウッドだったらどうだろう。若い子たちがたくさんオーディションを受けている筈である。そんな場所ではタクシーの車中では発声練習なんぞ日常茶飯事かもしれない。オーディションに緊張して不安で、移動時間も惜しんで所構わず練習しておこう、という心理ならよくわかる。そういう土地柄に慣れた運転手さんであれば、「あぁ、この子は歌のオーディションに来てるのかな?」と思われてもなんら不思議はない。ただでさえ東洋人の女性なんて他の人種からみたら年齢不詳なので、ヒカルが10歳くらい若く見られることもありえよう。そういう仮説を立てたくなる。


…という感じで、このツイートは言外のメッセージを沢山含んでいる。今歌入れが始まっているということ=そろそろ新曲の完成ですよ、今日本に居ません、普段来ないような場所でレコーディングしています、そこはエンターテインメント事業が盛んな土地柄です、当然私はそこで有名人ではありません―という風な事を。一風変わった経過報告と言えるだろう。ハリウッドだとしたらツイートから逆算するとまだまだ日中の話だったという事になる。いずれにしても、女の子ひとりでタクシーに乗って移動って危ない事はないのかな。いちばん安全か。ヨハネスブルグじゃあるまいし(そういや今のヨハネスブルグがどうなっているか私知らない。)。

まぁ、元気で順調だと知れたのだ。それでよしとしよう。新曲の発表が間近に迫っているのは間違いのない所。更なる進捗ツイートに期待しておきましょう。