無意識日記々

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はじまりとおわりを司る歌2つ

キングダムハーツ3」の主題歌(オープニングテーマ&エンディングテーマ)はどんな曲になるか。想像もつかないが、「1」と「2」の復習ならいまのうちに出来るだろう。

「1」の『光』、「2」の『Passion』は、曲調が大きく異なるのにも関わらず、“楽曲としての位置付け・扱われ方”の点で非常に似通っている。

『光』は3rdアルバム『DEEP RIVER』に於いて曲順としてはインスト曲『Bridge(Interlude)』に続くラストを飾る楽曲であり、続くライブ・コンサート『ヒカルの5』でオープニングの1曲目に登場した楽曲でもある。

『Passion』もまた、4thアルバム『ULTRA BLUE』に於いて曲順でいえばインスト曲『Eclipse(Interlude)』に続いてアルバムのラストを飾る曲であり、直後に行われたライブ・コンサート・ツアー『UTADA UNITED 2006』においてもオープニングの1曲目で歌われた歌だ。

という風に、両曲共に『キングダムハーツ』シリーズに起用されたという共通点のみならず、純粋にアーティスト宇多田ヒカルの楽曲として、その時々で要の位置に居る、中心的な楽曲なのだ。

となれば、「キングダムハーツ3」の主題歌も同じように、次のヒカルのアルバムのラストを(インスト曲を引き連れて!)飾り、次なるライブ・コンサート・ツアーのセットリストでオープニングをも飾る事になるのだろうか。確かに、「キングダムハーツ」シリーズで使われる場面がオープニングとエンディングなので、大きな意味で「はじまりとおわりを司る曲」としての特別さが楽曲に宿っているのかもしれないので、その可能性は結構あるんじゃないかと踏んでいる。

ただ、キングダムハーツ側の事情が最優先とはいえ、アーティスト宇多田ヒカルの新曲として発表するのであるから、新曲をリリースしていく順番やタイミングといったものにもある程度こだわりが出てくるかもしれない。恐らく、たった一曲というよりは、例えば昨年の『花束を君に』と『真夏の通り雨』のように、2曲同時なんて事もあるかもしれない。まだまだわからない。

しかしヒカルは、キングダムハーツ側即ちディズニーやスクエアエニックスの都合にとどまらず、「世界の流れ」すら味方につけかねないスケールをもったアーティストだ。ヒカルが名曲を書けば、あらゆるタイミングがぴったりハマっていくだろう。その点については何も心配していない。心ゆくまで曲の品質に拘っとくれ。