無意識日記々

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7月クールのTBS日曜劇場って?

『Forevermore』を聴くのを1日我慢してみた。それに意味があるかはわからないが、ちょい登場が唐突なので戸惑っているのだ。『大空で抱きしめて』の方はきっちり3日前に「予告編」がリリースされたので気持ちも前向きになったが、朝4時にニュースが出て「新曲です。今日から番宣スポット流れます」と言われても、こちらは心の準備が出来ていない。

最初の「移籍第一弾シングル」の報の時点で、7月にリリースされる新曲は1曲だけではない事がほのめかされていた。なので発表自体には驚きはないけれど、このタイミングでかよ、というのはある。

梶さんは計算の立つ男。感覚で生きるミュージシャンたちの中にあって、きっちり理知的に事を進められる。計算機にも強い。彼が今回こういう流れを作った理由を考えてみるか。

きくと、担当するTBSドラマは昔のドラマのリメイクらしい。基本的に、調べればストーリーはすぐにバレるって事なのか。今でもそうかどうかはわからないが、テレビの一番の改編期は4月、次に10月、7月、1月といった具合に重要度が下がっていく。春の番組改編にいちばん気合いが入るという訳だ。勿論どれが高視聴率を記録するかはわかったもんじゃないが、力の入れ具合にムラがあるのは確かだろう。となると、TBS、今回のドラマにそんなに力入れてないんじゃないの? テレビドラマフリークの皆さんなら、キャスティングを一瞥するだけでどれくらいの期待度の作品かはわかるんじゃないか。

勿論事前の期待度と実際の内容、更に評価に人気、視聴率は関係がない。アニメだけど「けものフレンズ」みたいな稀有な例もある。侮ってはいけない。

しかし現時点で。現時点では「局の総力を結集して」という雰囲気ではなさそうだ。日曜劇場という時点でかなりの箔だとは思うけど。

勿論、ドラマへの期待度と主題歌の出来なんて乖離もいいところ。無関係、と言って差し支えない。そちらはそちらで評価すべきだろう。だが、結論として、そこまでの注目作でもないんじゃないかという気がする。

ヒカルのドラマ主題歌といえばやはり「HERO」の『Can You Keep A Secret?』だ。2001年々間第1位のこの曲の売上は、ドラマによるところがかなり大きかった。なにしろ全12話(だっけ?)総てが視聴率30%超えなのだ。今なら有り得ないよね。毎週4000万人位の人がこのドラマと、ヒカルによるエンディングテーマ曲に接していた事になる。そりゃ売れる。勿論曲のクォリティーが高い事が前提だが。

ならば、今回ドラマが期待されてない枠ならば、もし『Forevermore』が売れれば「楽曲の力だ」と堂々と胸を張っていい。いや表立って言わなくてもそうだよね、と。そういう意味では、ドラマとのタイアップは、番組の視聴率が上がっても下がっても主題歌に影響をあんまり及ぼさない、とも言える。素直に、タイアップで世に紹介してくれてありがとう、となる。あとは楽曲の力次第だ。既に『Forevermore』を聴いた皆さんの感触は如何様なものでしょうか。好印象を祈ります。