無意識日記々

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いろんな順番の話。

さて、『あなた』と「DESTINY 鎌倉ものがたり」をどう予習したものか。ヒカルは、『堺雅人さんが原作のキャラそのまんまです』発言を聞く限り原作をしっかり読み込んでいる。となるとまずは原作漫画を読むのが筋かなと思ったら既刊だけで30巻以上あるんだとか。まとめ買い価格をみると17k円位で「あら、そんなもんか、だったら…」と思いかけたがお値段より前に30巻も漫画を読む時間をとるのが大変だ。まぁ第1巻を読んでみて、それからだな。

次に山崎貴監督の過去作に触れて芸風に慣れておく、というのがあるのだが彼の作品履歴をみても見事なまでに一作も観ていない私。タイトルだけ、というか雰囲気だけでそもそも「おいらとは無縁な世界だな」と無視していた監督のようだ。敬遠とか忌避・回避ではない。真正面から無視である。そんな作風にヒカルの歌が組み込まれているのをみる(聴く)のも初めてになりそうだ。

いやそれを言ったら「ごめん、愛してる」だって「ラスト・フレンズ」だって普段は観る類の作品ではない。ヒカルの歌声に釣られて観てみたら思いの外楽しめた、という棚から牡丹餅的展開である。今回もそうなる事を期待しようか。

出演陣に関しては特に得手不得手もなさそうだ。特に高畑充希は半年間見続けた顔だけに何の抵抗もないだろう。「やっと前髪を下ろした顔がみられるな」という感じ。悪くない。西田敏行も出るらしいがノーメイクで妖怪役なのだろうか。(ひどいこと言うね) こちらも楽しみだ。

これが、ヒカルが毎週ラジオをやっていて漫画「鎌倉ものがたり」のフェイバリット・エピソードなんぞを語り始めようもんなら原作大人買いモードに入るところなんだが今のヒカルはラジオ番組もってないし完全に楽曲制作中である。「お陰様でいいドラムパターンが見つかりました」という呟きもないしな。なので、映画に対しては12月9日まで静観というか無視というか。一度監督の過去作をみてみ…いやいや、やっぱりやめておこう。順序としては「鎌倉ものがたり」を劇場で観て気に入ったら、でいいだろう。

ヒカルの発言からすれば映画の完成品や或いは中途の脚本を読ませてもらってというよりは、原作漫画を読んで『あなた』を作ったのかな?と思わせる。であるならば『あなた』の解禁と原作読み込みのどちらを先にするかという悩みも立ち上がる。どっちでもいい気がするが、だからこそこだわってみたくもある。

映画の音声でよく聞き取れない状況を「新曲解禁」と言われてイラッと来ているのかもしれない。正直映画の第一印象は最悪である。「お前らの出す音でヒカルの歌声がよく聞き取れない。邪魔極まりない。」というのが本音なのだから。これ本当にお互いにとってよい形だったんだろうか。『桜流し』の解禁が劇的だっただけに疑問が残る。何しろ私にとっては、原作にも山崎貴監督にも何の思い入れもなくただひたすら「ヒカルの歌が聴きたい」と思っているだけだ。ひとつ、「ヒカルがタイアップOKしたんだから某か魅力があるのだろう」という推測が成り立っているというだけで、な。

となると、今までと違い封切り日までにバンバン主題歌をラジオやコンビニで流してもらって劇場に足を運んで貰おうという戦略なのだろうか。「君の名は」と「前前々世」の関係のように。それは期待し過ぎだと思うが、志を高く持つのは悪くない。『あなた』をいち早く聴けるなら万々歳だ。はてさて、この原作・映画・主題歌の三位一体プロモ戦略はどんな展開をみせるやら。乞うご期待ですな。