無意識日記々

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振り返る機会を振り替える気かい

歌詞可視化全曲、取り敢えず1stアルバムの分を書いてみた。いや勢い余って2ndも大半を書いちゃったけど。やっぱりこの日記は2006年以降書き始めただけなので(fc2の方は2004年から)1stや2ndの曲について語っていない。特に楽曲『First Love』が皆無なのは笑った。余りに有名かつ代表曲だとあらためて触れるまでもない、とどこかで思っているんだろうな。確かに、そのきらいはある。

しかしそれも、15周年記念盤の発売があったお陰で全くの皆無でもなかった。キャリアの長いアーティストが「○周年記念盤」を出すのはファンの為にもよい企画だ。今後も2ndアルバム以降の展開に期待したい…

…と、長期的展望をもってそう言いたいところだが、そうそうのんびりもしていられない。いつまで「CD」というフィジカルが通用するかが不透明だからだ。幾ら規模が縮小していくとはいえCD生産工場自体がこの国から無くなるとしてもあと20年くらいは大丈夫な気がする。毎度言ってるがアナログレコードもカセットテープも元気に生産中なのである。CD世代だけが薄情とも思えない。何しろ分母が違うのだから。

それを考えると取り敢えず『Fantome』までの作品は「記念盤CD」のフォーマットでのリリースは可能だという見立ては出来る。それでも、そんなに余裕のある話じゃない。ヒカル自身が、今もって現役感全開で新しいマテリアル作りに取り組んでいるのだから記念盤の編集に携わるのは無理な話なのだ。

なので、もう別働隊をハナから組織しておいてもいいかもしれない。アーカイブスを管理して、ヒカルが休養を取ればいつでも動けるような。具体的にどうという案はないのだが、単価の高い記念盤事業は収益面でも手堅い筈。我々より上の世代は高い値段でもいいコレクションならぽんとお金を出すものなのだ。音楽作品にはそういう"ステイタス"があった。今はもうないかもしれないが。

歌詞集『宇多田ヒカルの言葉』の第2弾が出版されるとしてもまた10年後20年後になるだろう。だったらそのフォーマットを各記念盤に移植して「ミニ・宇多田ヒカルの言葉』歌詞集をアルバム単位で記念盤に添付した方がいいかもしれない。20年経ったらまたそれを再編纂して第2弾を出版する、という計画で。

何がいいアイデアかはわからないが、検索が普通に溢れる世の中だからこそ先回りしてのアーカイブス整理が必要だ。今から考え始めても決して遅くはないだろう。