無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

歌を見て楽しむ端緒となる歌詞集

宇多田ヒカルの言葉』のスタンスがどこらへんまで広がっているか。そこはちょっと見えていない。

凄く気の早い話&実現可能か不明な話として「文庫化」というのがある。ヒカルの歌の歌詞をいつでも気軽に持ち歩ける。今はスマートフォンがあれば忽ち検索出来てしまうが、ただ調べるというよりすぐに歌詞を「目で見て楽しめる」のは結構魅力じゃないか。検索ってなんだかんだ手間も時間もかかる。文庫本ならパラパラサササッと歌詞を取り出せる筈だ。ちょっといい。いや、かなりいい。


歌詞といえば。もう『宇多田ヒカルの言葉』から離れてしまうが、ヒカルの歌の歌詞に従って一曲一枚“イメージカット”を描いて貰う企画なんかもいい。広く募るか、プロにピンポイントで依頼するか、企画には幅が考えられるが、着眼点としては『EXODUS』の各楽曲ごとに短い映像作品を募った『Fluximation』の絵画版、静止画バージョンだと思ってくれれば。そしてそのまま全国の美術館を展示会でまわろう。いい。


それを言うならもう『Fluximation』そのものを復活させるのはどうだ。あの企画は2005年になるかな。少し早過ぎたかもしれない。スマートフォン全盛の今の方がハマるんじゃないか。尤も、今のSONYのチーム宇多田にはIslandレーベル時代の仕事を知る人が居ないので、あまり乗り気ではないかもわからない。しかし、12年前より更に気軽に動画が編集出来る今なら、「全曲ミュージック・ビデオ」も悪くないんじゃないかな。


いずれにせよ「歌」を「見て楽しむ」方法は多岐に渡り、そのバリエーションの一つに『宇多田ヒカルの言葉』という初の歌詞集が加わる、という構図に変わりはない。そこにどんなリアクションが生まれどちらの方向に発展していくか誰もわからないが、だからこそ今後が楽しみである。