無意識日記々

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あわよくば以上に

他にも、やはり、今回は「EXPO Ver.」のクレジットがないのも気にかかる。ラジオで披露したのと同じではつまらない、という事なのか何なのか。確かに、新録音するならある程度の差異は必要だろう。

差異を作るといえば。例えばその今回の"主役"である椎名林檎御姐様とヒカルのコンビによるEMI GIRLSが昔カバーしたのはカーペンターズの"I won't last a day without you"だった。当初は「一夜限りの結成」という事でコンベンションのみの披露だったのだが、後に林檎御姐様のアルバムにおいてスタジオ録音版が実現。この時にはコンベンションの時とは二人のパートの歌い分けが異なっていた。同じ事が今回の「丸の内サディスティック」でもあるかもわからない。ラジオのEXPO Ver.で披露したのとは2人のパートを入れ替えてくるかもわからない。有り得る話だ。

そもそも一年前のラジオでは林檎御姐様御本人からカラオケ音源を提供してうただくという所から始まっている。その経緯から、元々あわよくば以上にスタジオ録音版を制作する狙いはあったように思われる。トリビュート盤への提供という所まで考えていたかというと…考えていたとすれば結構な長期計画だな…。

ラインナップ的にみても(いや、みるまでもなく参加者が誰であろうと)、ヒカルとなりくんのトラックがエース曲にはなりそうだ。『宇多田ヒカルのうた』アルバムでもその異才ぶりを発揮した井上陽水の存在も心強いが。そこで下手なものは出してクマい。いやどこでだってヒカルは下手なもん出して来ないけどな。謎なメイクや謎な衣装で登場する事はあっても。

宇多田ヒカルのうた』では、参加者は皆売上的にはヒカルより下だった。当たり前だけど。しかし、今回の林檎御姐様のトリビュート盤は、林檎御姐様より通算では売れている人たちが参加しているのだ。つまり、宇多田ヒカル井上陽水草野マサムネスピッツ)など。何が言いたいかというと、椎名林檎の名前以上に、参加メンバーのラインナップがアピール上より重要であるという事。ヒカルにかかる期待は、大きい。

もっとも本人は、そんな期待はどこ吹く風、ベストな曲を提供してるんだろうけどね。