無意識日記々

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アナクロなアナログの落とし穴

北海道の方ではもう大半の電力が復旧しているようで。なんちゅうスピード感か。ブラックアウトから立ち直るのに3日とか、ちぃと早過ぎやしませんか。技術力の賜物と言い切ってしまえばそれまでですが、従事者の皆様方におきましては呉々も健康状態に御留意されますよう。

でまぁ電気が使えない間に随分と「電子マネーは役に立たない。やはり現金。」というツイートが散見されたようで。どうにも一定数「割合」とか「比率」とか「確率」といった“程度のグラデーション”を無視する、というか見えていない層が在るらしく、それは致し方ないことなのだけれど、皆々様方はそういう言説に惑わされませぬよう。

割合とか程度とかいう概念・言葉がないとどうしても0か100かで話が進みがち。電子マネーも現金も両方使えばいい。それぞれに得意分野があるのだから。電子書籍も紙の書籍も両方買えばいい。まだまだどっちも売ってるよ。CDもダウンロードもストリーミングも全部利用すればいい。使える局面がそれぞれに異なる。

だが、最早普段使いされていないレガシーたるメディアを今から買うとなるとちょっと話が違ってくる。3ヶ月後には『初恋』のアナログレコードが発売される。今のヒカルファンには十代も多く、彼女たちはアナログレコードなんて存在も知らないかもしれない。前に発売が決まった時に書いた通りアナログレコードはそのサイズ感が肝なのだが、そもそもアナログレコードが直径12インチのサイズだなんて知らないかもしれない。そんな代物をCDやダウンロードの並行して売るからには「それぞれに得意分野があるのだから」とか悠長なことは言ってられないかもわからない。

そんななので公式さんは『初恋』のアナログレコードの頁に「※ 再生するには専用のアナログプレーヤーが必要です。」とか「サイズは直径12インチ(約30センチ)」とか「ブックレットのサイズは…」とか今のうちに明記しておいた方がいいかもわからない。十代のファンが何が何だかわからないうちにヒカルグッズだからと無闇に手を出して途方に暮れるのは可哀想かもしれないのでね。ちょいと御一考を願いたいものです。