ヒカルの場合『青空』はデビュー曲から出てくる。『time will tell』の『この長いRunwayから青空へTake off !』だ。最新作であるアルバム『初恋』には『大空で抱きしめて』があるが、これが「青空」でないのは歌の途中から夜空になるからだろう。兎に角、19年間一貫して空について歌っている。主人公のひとりが「ソラ」である「キングダムハーツ」シリーズに提供する楽曲に「青空」を入れてくるのに何の無理もなかったであろう。
ここにきてキングダムハーツシリーズが完結する。考えなくてはいけないのは、ヒカルが元々『Face The Fears』を作る気がなかった点だ。どこまで本当かはわからないが、当初はオープニングテーマを『誓い』と『Don't Think Twice』のリミックスで“御茶を濁す”つもりだったようだ。そこをスクリレックスに説得されて新曲に取り組んだようだが、とすると困難なのは歌詞である。ヒカルはシリーズの完結に合わせてそのエンディングテーマ曲である『誓い』と『Don't Think Twice』でテーマを一度“歌い切って”いる筈なのだ。そこから言葉を継ぎ足しても蛇足でしかない。恐らくこの間のツイート、『自宅で制作中』とあったが、時期的に『Face My Fears』の日本語版の作詞中なのだろう。もし可能なら英語版日本語版ともに同時にタイトルを発表すべきところをしていないのだからこれはまだ日本語版のタイトルが決まっていないとみるのが妥当だ。何しろツアーまで６週間（切っている中で制作しなければならない曲なのだから締切がタイトなんだわな。
てこたーだ。実は今『Face The Fears』とその日本語版の歌詞について語ろうにもまだこの世に答が生まれていないのかもしれないのだ。なんだかそれはそれで楽しい気分だが…まぁそれはいいか。ヒカルさん、是非に作詞を頑張って完成させて下さいね。
