無意識日記々

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#裸婦抱く 最大のネタバレ話バラし

ヒカルのツイートがあったのでリプ欄を見てみたら、ライブに行った人の「幸せ」っていう感想がやたら目についた。多いのかどうかはわからないが、これが『Laughter in the Dark Tour 2018』のキーワードになる予感はする。

私も感じたのは、圧倒的な「多幸感」だった。Wikipediaを丸写しすると「非常に強い幸福感や超越的満足感のこと」だそうで。大抵は薬物の効用として使われる為余りポジティブなイメージではなかったりするのだが、そういう用語を使わないと形容し切れない程の雪崩る氾濫のような幸福感の数々だった。まぁ、凄いわ。

歌だけでも十分幸福だったのに、幸福感の別腹としてそれを補完するかの如く中間部に又吉直樹との15分に及ぶ寸劇映像を挟んできたのには吃驚した。確かに、歌を聴いて笑顔(smile)になることはあってもケタケタと笑う(laughter)ことはなかなかない。メタリカが代々木で演奏した時最初2曲の迫力が凄まじすぎて聴衆が笑い出した事があったがそれくらいの極端な例しか思い浮かばない。全く、面白い事をするものだわヒカルも。

そう、もともと“Laughter”というキーワードは純粋な歌のパフォーマンスからは随分遠い所にある。これを直接導き出す為にはこういった変化球、或いは場外乱闘?を繰り出す必要があった。

人によってはトイレタイムだったかもしれないしそういう扱いで全く構わないのだが、当のヒカルはアンコールのMCでこんな事を言っていたのだ。

『着替えに一旦引っ込んだときにお客さんの笑い声が聞こえてくるのは初めての経験で、それが凄く気持ちよかった。』

これを聞いて「やられた」と思った。コンサートロゴのシルエットのせいで『Laughter in the Dark』とはてっきりヒカル側の何らかの“笑い”なんだとすっかり思い込んでいた。まさか、まさか『Laughter in the Dark』の『Laughter』が“僕らの笑い声”だったとは。夢にも思わなかったですよ。

確かに、客席は電気が落ちていて真っ暗だったし、我々はそこでショートフィルムを見ながら声を上げて笑っていた。正しく「暗闇の笑い声」だったのだ。ヒカルからみてもそれは「見えない場所からの笑い声」であり『Laughter in the Dark』そのものだったといえる。いや、ホント、やってくれたよ全くもう。こんな“言葉のトリック”を仕掛けられるのは何度目だろうか。今回も心地よく引っ掛からせてうただきました。あー楽しい(笑)。今宵も福岡で8時近辺の頃には大きな笑い声が暗闇を覆い尽くしていることでしょう。本当にいいショウなんですよ、『Laughter in the Dark Tour 2018』でのコンサートは。足を運べなかった人も是非円盤等で楽しんで欲しいわ…。