無意識日記々

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A Life To Be Envied

映画「パラレルワールド・ラブストーリー」への『嫉妬されるべき人生』の起用は、監督が同曲を気に入ったゆえのものだという事で映画に合わせて制作された訳ではない。エンドロールで流れるという事らしいから逆に映画の方が楽曲への繋ぎを意識して作られている可能性の方が高い。そしてまた地上波初放送でバッサリカットされると。映画の場合劇中歌の方がオイシイのだろうか。それはさておき。

ヒカルの場合タイアップ相手をどの程度意識するかというと本当にケースバイケースで。テレビドラマだと歌詞の2、3行にそれっぽいフレーズを入れて済ませたりもするし(キャンシーの『迷宮入り』とかね)、エヴァやキンハではタイアップ相手のマニア達から絶賛されるようなシンクロ度を誇ったりもする。『Eternally』のように隠れた名曲として引っ張り出されてきたりね。色々だ。

今回は、トレーラーを見た限りだと「嫉妬」と「人生」というキーワードが通底するのだろうなという想像はつく。大概の映画は「人生」を描いているのでそちらはどうとでもなるが、「嫉妬」が主題となるとそう簡単にはいくまい。

『嫉妬されるべき人生』における「嫉妬」は、歌詞にもある通り『A life to be "envied"』であって、jealous/jealousyではない。つまり、ねたみ(嫉み・妬み)よりもどちらかというとうらやみ(羨み)即ち羨望の意味の方が強い。

これもトレーラーを見る限りだが、映画の内容は親友と恋人を取り合うだのなんだのという話らしいので、うらやみよりねたみの方が近いように思える。勿論そこから話を展開させてうらやみの話にしていった挙げ句のエンディングに『嫉妬されるべき人生』がどーん、という流れであれば納得もできるし映画としても名作になるだろう。主役の人がジャニーズという時点で内容が少々詰め切れてなくても公開されるだろうという見込みを立ててしまうものの、こればかりは蓋を開けてみないとわからない。出来れば「またひとつ前奏2時間のミュージックビデオができてしまった」とか言われない充実した内容を期待したいですわな。