無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

2018年広告費:地上波27.3%&ネット26.9%

コンサートに人が大勢来ているので現時点では何の問題もないのだが、『宇多田ヒカル』という看板の神通力(ヒカルの場合実力だけど)がいつまで続くのかというのはちょっと興味がある。

「オススメ」が個人向けにカスタマイズされるようになって久しい。皆Twitterにも慣れた。タイムラインは「自分で選んだ人たちばかり」で埋め尽くされる。ここまでくるとほんの隣に居る人にすら気付かなくなる。

宇多田ヒカルはマスメディアの強さに支えられてここまで売ってきたアーティストだ。草の根にライブを繰り返してここまで来た訳ではない。勿論実力あってのことだが、ヒカルの活動を知らしめる機構は自前ではないのである。

地上波テレビよりインターネットの方に多く広告を出す時代になってきた。旧来のマスメディアで培った知名度はあと10年はもつとみる。でも、それが先細っていく未来もまた確定的だ。強い事務所もコネも持たず、旧マスメディアが疲弊して老化していく中で、恐らくヒカル自身は全く老いることなくフレッシュに音楽活動を続けていくだろう。

『EXODUS』は今聴いても素晴らしいアルバムだが全米ではまともにプロモーションされることなく静かに消えていった。ここ日本でもそんな状況に到る事があるのだろうか。勿論杞憂だと信じているが、ごくあっさり今の鍛え抜かれた肉体美を活かしてコンサートツアーの本数を増やしていってくれればその杞憂すら忘れられよう。目の前で演奏し続けてくれさえすればメディアの移り変わりなんて怖くない。自前=ライブ、だ。わかりきった事なのだけれど、最初の20年とは違う事態が次の20年では想定されねばならないだろう。