無意識日記々

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still eva-green ?

『Laughter in the Dark Tour 2018』の円盤発売告知はまだかとか思っていたら、エヴァのアフレコが始まったんだと。アフレコといってもそこは庵野監督、緒方恵美曰く「セミプレスコ」状態なんだそうな。つまり、実質音声のみ収録に近いのね。ダテコーじゃないんだから全くもう。

誰がどう足掻こうが主題歌はヒカルだろう。他のタイアップと違ってヒカルが他人に渡しそうにない。勿論シンエヴァの作風次第でチェンジする可能性もなくはないが、もしそうなったとしたらそもそも作品として期待できる内容ではないだろう。ハイクォリティだからこそ宇多田ヒカルの看板と呼応したのだ。誰だあのドラマやあのドラマはそんなことなかったぞとか言ってるのは。知りませんっ(笑)。

でも、ひとつ気になっているのは「キングダム ハーツ」シリーズの好評だ。ゲームの内容はさておき過去作と遜色ない売上を上げたという実績は既に作った。これはただシリーズものを連続で当てたという以上の意味がある。十数年のブランクがあるからだ。つまり、世代が交代・推移してなお「キンハといえば宇多田ヒカル」という構図を植え付けられた事を意味する。

ここまでやられると「エヴァといえば宇多田」という神通力が低下というか忘れ去られるかもしれない。古参ファンが頑張ればいいだろうとも思うが、やっぱり新世代にとって「昔からの名作の新作」だろう。何しろ新劇場版ですら第一作「序」は2007年、12年前なのだ。既に干支一回りしているのである。これに加えて旧20世紀版まであるのだから、エヴァというコンテンツは新世代にとって今の所「あんまりリアリティのない作品」になっている割合がかなりありそう。つまり、「エヴァといえば宇多田」といわれても、その凄味はすぐには伝わらない。

キンハと同じような"威光"を放つには、まずシンエヴァが単独で相当話題にならないと無理だろう。その中で、既に復帰後に新世代の新たな支持を集めつつある宇多田ヒカルの援護射撃はデカい。ヒカルが事ある毎にエヴァへの思い入れを語るだけで、いやさ12年前のPLAYBOYのインタビューのコピーが出回るだけでエヴァへの期待ムードが高まる。そして勿論、新曲の発表が重なるのだからその時点でエヴァへの好感度は急上昇だ。また劇場封切り日に音源初公開なんてことになったら相乗効果も計り知れない。

12年前は「異世界の特大ビッグコンテンツ」だったエヴァ。今は、ヒカルが先に世代を超えて支持を受けている。感覚としては、エヴァは三世代を魅了せねばならないのだが、ヒカルの成功は異ジャンルとはいえ励みになっているに違いない。もっと言えば、ヒカルのようにすれば新しい世代にも旧い世代にも受け入れられるのだ。今まで以上に、ヒカルがエヴァに与える影響は大きくなるだろう。あとは制作プロセスの順序次第だね。来年の公開日まで目の離せない日々が断続していきそうな気配です。