無意識日記々

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ヒカルの映像作品の売り方について

元号は令和だそうで。零和でなくてよかった。ゼロサムなんて縁起でもない。

年号ネタはきっと既に食傷気味だろうからサクッと飛ばして。

『Laughter in the Dark Tour 2018』の円盤の告知はまだだが、これからのヒカルの映像作品について考えてみたい。

音源の方はアナログ/CD/ダウンロード/ストリーミングという布陣で暫く行くだろう。特にこれ以上新しい事は暫く生まれない。だが、映像作品の方は果たしてどうなるやら。

ヒカルは過去のプロモーション・

ビデオ/ミュージック・ビデオの殆どをYouTubeに乗せている("Fight The Blues"のような例外的なものは除いてね)。代表曲の数々をタダで聴ける太っ腹ぶりだが、これは必ずしもビデオの評価に繋がっているとは思えない。画質にしろ見せ方にしろそうだ。殆どの人は"無料音源"として接しているのではないか。

かといって、ヒカル自身が、ミュージック・ビデオを軽視しているかというとそんなことはなく。『Goodbye Happiness』でメガホンを取っているのは周知の事実だろう。しかもその時のクレジットは『宇多田光』。本名表記を使う位に気合いが入っていたのだ。今の所ヒカルの映像作品はまだこの1曲のみなのだが、今後また手掛ける可能性はかなり高いと思われる。

そうなってきた時に、映像作品をどうやって売っているかが問題になってくる。MTVの昔からプロモーションビデオとはアナログレコードやCDを買って貰うために無料で接するものだった。それ自体が売り物だった訳ではない。

ヒカルは『traveling』のDVDシングルをヒットさせたという(17年前の)実績がある。『桜流し』もDVDシングルで発売された。映像作品で商業的に勝負できるのだ(勝ち負けは別にして)。しかし流石に今の4Kだ8Kだという時代に画質の高さが肝心になってくる音楽映像作品をDVDのフォーマットだけで売るのは憚られる。Blurayですら、昨今のスマートフォンの画質とどっこいどっこいなんだから。

となるとBlurayシングル、或いはCDシングルにBlurayをつけて売るスタイルが待たれる事になるが、ヒカルがそのフォーマットで売りたがるかというと、どうなんだろうね。

もういっその事、アーティスト単独で映像配信サイトを作って欲しい位だよ。フルHDの動画がただ置いてあるだけの質素な佇まいでいい。月数百円払えば、宇多田ヒカルの、ミュージックビデオはおろか総てのライブビデオが見放題。嗚呼、なんてらくちん。ちょっとまだコンテンツが少ないが、コンサートが10個くらい揃ってくればなんか採算がとれそうな気が…まぁ無理か。SONYがまずプラットフォームを作ってそれから、とかでないといけないだろうし、それってYouTubeに喧嘩売る事になるからな。

…じゃあYouTubeで有料ページ作ってくれればいいか。そうなるよねー。何百円なら皆加入してくれるだろう。自分の勘では300円でも極一部の熱心なファンしか加入しない気がするなぁ。映像作品のスムーズな提供への道程は険しそうだわ。