無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

Outsiders' Feelings

映像商品の話はツイッターでする。私が飽きてるので。

それよりちゃんと書き留めておかなきゃいけない方を。4月22日朝のInstagramの話ね。

「膣・再教育」というタイトルの性器をデザインした表紙の書籍を手にヒカルが纏っていたデニムジャケットのブランドを特定班が突き止めてくれた。H&M傘下の"MONKI"というのだそうな。あたしゃ当然知らなかったがそのブランド・コンセプトが

「女性に自信を与え、クリエイティブなマインドを刺激すること」

だというのだから聞き捨てならない。このInstagramは非常にメッセージ性の強いポストだったといえる。

ウーマンリブとかフェミニズムとかリベラリズムとか種々の呼び方で呼ばれてきたが、ヒカルが世界中で抑圧され自由を奪われてきた女性たちとそれを解放しようとする活動に強い関心を持っている事には疑いが無い。発言の端々にそういった思想が滲んでいる。

「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」とボーボワールが著作「第二の性」で言い放ってから再来月で70年。しかし一向に事態は進展していない。それどころか例えばこの日本語を使う国に於いては最近退化・後退している気配すらある。ヒカルが英語の著作を手に持ち、僅か3年で日本から撤退したスウェーデン発のブランドを身に纏って英語でInstagramをポストした意味を考える必要があるんじゃないだろうか。

「膣・再教育」は今年上梓されたばかりの著作で日本語訳はまだない。いや、将来もないかもしれない。日本語圏に居場所を見出せない思想なのかもしれない。

で。著者のリン・エンライトをInstagramでフォローしているヒカルの関係者としてアジア系のリナ・ヤンがいる。昨今のヒカルのビジュアル面をサポートしているスタッフの一人だ。彼女がヒカルにリン・エンライト女史を紹介したのかもしれないし、逆にヒカルがリナに教えたのかもしれない。何か前者な匂いもするが詳細はわからない。

ヒカルがTwitterにしろInstagramにしろ英語でメッセージを放つ時、言い方は悪いが日本語圏に居る人間は二の次と考えている。何しろマスメディアが英語を忌避しているの位だから。その気になればイタリアの結婚式会場にも飛ぶ割に、誰でも読めるWeb記事の英文インタビューで「えぇ、今恋人居ますよ」と平然と答えているのに誰も反応しなかった。そこは取材しろよな…(え、それがお前の本音だったの?(笑))。

こほん。兎に角。日本語だけでは残念ながらヒカルからのメッセージを総て受け取れない。出来るだけサポートはするが、それでも、疎外感をしっかり味わって貰いたい。実はそれがヒカルが我々日本語圏民に気付いて欲しい感情だからだ。嗚呼、この話は長くなるな…。