無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

Don't sigh twice

つくづくオリジナリティの育たない土壌だなぁこの国は、と溜息を吐く。オリジナルな人間が居ないのでは無く、居てもその価値を認めない、どころかそれを潰しに掛かる文化的土壌が出来てしまっている。小学校にあたる時代をニューヨークで過ごし日本でもインターナショナルルスクールを経験し、何より両親がその才能を認めてくれたヒカルはうまくそこをすり抜けられたんだなと。

昔からヒカルはやや日本の田舎、農村地帯の閉塞性を侮ってるところがあって。他人を蹴落とす為なら自分に不利益を被るのも辞さない精神性など想像もつかなかったのだろう。そういった側面も今は学んで、見越した上で子育ての地として日本を選ばなかったのは正解だ。生活資金と言語で困らないのなら日本以外に住みたいと思うのは、特にオリジナリティを重視するクリエイターにとっては自然な事だ。

そんな中でしっかりと今でも日本語の歌を唄ってくれているのは心強いというか有難いというか。日本が嫌いな訳ではなく、日本にベストな地が見つからなかっただけだわな。本当の事情はもっと込み入っていて他の理由の方が大きいかもしれないが、ひとまずはいい選択をしてくれているなとホッと安堵の溜息を吐くのだった。