無意識日記々

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裸婦抱く映像配信プレオーダースタート

宇多田ヒカルはサブスクにとって広告塔である。昨年旧作をストリーミングに載せた時も「これでサブスクユーザーが増える」と期待された。今回の映像商品もネトフリ加入者やペイパービュー利用者を増やすと期待されている、のだろう。

大きく出れば、宇多田ヒカルとは日本人にとって「音楽を聴く」という行為の中核にある存在な訳だ。新しいメディアの普及率は宇多田ヒカルが聴けるかどうかにかかっている。いやサザンやユーミンミスチルでもあゆでも何でもいいのだけど、そういう類の“牽引者”なのだ。

Netflixに期待されているのは「ライブコンサート映像をサブスクで鑑賞する習慣」をリスナー間に喚起する事、だろう。今までのヒカルのDVD売上を思い出すに流石に大きく出過ぎに思えるが、しかしここは微妙なラインだと思う。宇多田ヒカルって「わざわざ数千円払ってDVDを買う程でもないけれど、テレビで歌ってたら観てみたい」と思ってくれるライト層を山ほど抱えているんじゃないだろうか。ここ数ヶ月続いていたエムオン!やスカパー!でのコンサート放映がどんな評判だったかが気になるところだ。多分、それなりによかったののではないか。だから一歩踏み込んでNetflixでの配信を決めた、とか。或いは向こうからオファーがあったか?

今までの流れならiTunes Storeダウンロード販売して、いってスカパー!ペイパービューまでだろう。昨年末からの音源のストリーミング参画と既存ミュージックチャンネルでのライブコンサート放映の好評の両方を見据えてここでNetflixに踏み込んだ、という見立てをしたくなる。

ただ、梶さんもそこまで重く考えてはないかもしれない。というのは、当初の計画では¥10800の写真集付き3枚組商品のみで確固たる収益を上げ、配信三種は採算度外視で実験的にやってみるみたいなテンションだったかもしれないなぁ、なんて思うからだ。私が。だとしたら取り敢えず今可能なサービスに手を出しただけ、ということもあり得る。やってみてよかったら続けよう程度の重視度で。だとしたらこちらとしても気楽なんだが。

取り敢えず今日からiTunes Storeでのプレオーダーが始まった。これがどれくらいの反応、反響を呼ぶか。今までのDVD購入層の何割がこちらに流れるか、そこを見極めるところからですかね。