無意識日記々

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裸婦抱く映像商品のサウンド・クォリティ

いや~『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品、音がいいね。これは恐らく元の録音自体の音の良さなので再生する媒体は余り関係ないようにも思える。iTunesの標準画質版ですら随分とクリアだった。

確かに、横浜アリーナで生で聴いた時も『光』のイントロのギターなど出音からして美しいなという印象だったが、ストリングスも含めた生音のよさはマイクの性質の向上なのだろうかな。詳しくはわからないが。配信版でこれではBlu-rayだとどんなサウンドになっているのやら。

映像商品の音だけを聴いていると、普通のライブアルバムを聴いているときに較べて如何にも映像向きのサウンド、ミックスなんだな~ということを痛感する。全体的に一昔前まで映画館的サウンドと持て囃されていたドルビーサラウンドのような…というと言い過ぎだがワイドを目一杯使って演奏や観客の反応が広い空間から発せられている感覚を強めている。臨場感重視のサウンドだ。

その割にセンターのメイン・ヴォーカルはエコーすら抑えめで基本的に全くと言っていいほど加工されていない。非常に生々しい。ツアーの蓄積疲労による声の細やかな荒れすら隠す気がない。ノーメイクじゃんこんなの。

その全体のサラウンドな臨場感とヴォーカルの生々しさが分離せずシームレスにキチンと繋がっている所に職人芸を感じる。結果洗練度の高い、各楽器のフレットノイズや観客一人々々の掛け声の内容などひとつひとつの音がクリアに聞こえるサウンドとなっている。どの音も埋没していない。お見事としか言いようがない。

恐らくこのサウンドの方向性の延長線上にSONYの新技術「360 Reality Audio」があるのだろう。試聴がますます楽しみですわ。