無意識日記々

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ライブ録音録画拡散OKの功罪

『Laughter in the Dark Tour 2018』の無加工なヴォーカルミックスを毎日聴いているのは快感待ったなしなのだが、そうか、そういえば今回のツアーは録音録画OKだったんだよね。それでツイッターやらYouTubeやらにどんどん動画が投稿されて拡散していった訳だけど、それ即ち映像商品を買う人は勿論、買わない人たちにまで須くヒカルの生歌、会場で実際に聴ける歌声が周知になっちゃったってことなんだな。(映像商品購入予定者の中にはネタバレ防止等の理由で敢えて動画にアクセスしなかった人も居そうだけれども)

てこたぁだ。映像商品で無闇にヴォーカルに加工を施しすぎると“嘘を吐いてる”ということがバレバレになってしまうのか。それを意識したからこういうオーガニックなミックスになった─かどうかはさておき、結果として“嘘を吐かなかった”事が奏功しているのが今の状況だ。

故に普通はコンサートの録音録画拡散OKなんていうプランはリスキーなのだ。映像商品での修正という常套手段が使いづらくなる。映像商品はあクマで「ライブコンサート映像を素材として扱ったひとつの作品でしかない」というアティテュードを採用出来るなら別に修正や加工を施しても何ら後ろめたいところはないどころか作品としての質を上げる必要不可欠な行為であるとも言えるんだけれど、今回の『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品に関しては生のライブ・ドキュメント/ドキュメンタリーに徹して正解だった。

そして、この録音録画拡散OKという施策は、もしかしたら映像商品フィジカルの「予想を大幅に上回る予約注文数」に多大な影響を与えたのかもしれない。この2ヶ月のゴタゴタの元凶は注文数の予測が大幅に外れた事に尽きる。その原因が動画の拡散であるとするならば、この施策はビジネス上も非常に効果的だったと結論づけることも可能かもしれない。となれば今後も公式から「じゃんじゃん撮影してYouTubeやらにアップしちゃってね」と言われるかもしれない。

なんて言ってもそれも何もかもヒカルの生歌が強力だから出来ること。生歌が不甲斐なかったら逆効果になりかねない。今回は吉と出た(のを凶にしてしまった)けれど、一晩調子が悪かっただけで一気に評判を落とすリスクも同時に背負うことになった訳だ。痛し痒しだけれどそれがこれからの流れになるんだろうかね。ヒカルにはますます健康体調管理に気を遣って貰うようにしないとですわ。