無意識日記々

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『Let us accept』

英語訳を見て初めて気づくこともある。例えばこの『あなた』の歌詞。

『終わりのない苦しみを甘受し

 Darling 旅を続けよう』

これが英語訳ではこうなっている。

『Let us accept this never-ending suffering,

 And darling, carry on with our journey』

あぁ、『Let us』なんだと思った。そこに至るまで『あなたの行く末を案じてやまない』等と歌っているものだからついついここも「親が子を思う気持ち」で「生きていく為の

Never-ending suffering/終わりのない苦しみ」を親の方が被る覚悟なのかと思いきや"us"。つまり、二人で苦しみを甘受しようと。この段落で主体が親子からカップルに切り替わってるんだね。そりゃそうか、次が『Darling』なんだものね。

『Let us』がもっと一般的なただの呼び掛けという読み方もできなくはないが、いずれにせよこの一節は幼子に成り代わってこの世の苦しみを負おうというのではなく、共に分かち合おうという意図で書かれたものなのだということが英語訳でよりハッキリした訳だ。

このような小さな気づきがNetflixの英語字幕には幾つも埋もれている。他の箇所についても、折りを見て触れていく事にしよう。