英語の話ばっかりでなんだこれ授業か何かなのかよと思われてそうなので折角だからお勉強向きの一文も取り上げておこう。これまた『道』から。
元の日本語詞はこちら。
『人は皆生きてるんじゃなく生かされてる』
教訓的な一節ですね。ヒカルはこれをこう訳した。
『It's not so much that we live as it is that something is letting us live』
えらく尺が長くなっているな。中高生で英語の学習をしている人にはお馴染みかもわからない「It is not so much A as B」の構文だ。
意味は「Aというより寧ろBだ。」
で、今ここでは
A = we live
B = something is letting us live
だ。このAとBを日本語に訳すと
A = 人が生きている
B = 何かが人を生かしている
となる。構文に当て嵌めてみると
「人が生きているというより寧ろ何かが人を生かしているのだ」
となる。主語が「人が」と「何かが」で揃っていないので主語を「人は」で統一すると
「人は生きているというより寧ろ何かに生かされているのだ」
となって、元の歌詞
『人は皆生きてるんじゃなく生かされてる』
と大体同じ意味になった。「not so much A as B」の構文は慣れていないと意味を汲みづらいが、こうやって好きな歌の歌詞とその英訳という組み合わせで馴染んでおくと使い勝手が出てくるかもしれない。
多くの学生の皆さんは今夏休みかな。受験生でこの日記を読んでくれている人は在るだろうか。体調管理に気をつけてほどほどに頑張ってくださいませませ。