無意識日記々

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今日は更新しないと言ったな。あれは嘘だ。

ソニーストアデイズの360Rを体験してきた。第一印象を記しておく。

13.1chの概要は前方に8ch、後方に4ch、0.1chは確認し忘れた。家でも左後方に置いてて指向性ゼロで響いてくれるからこのチャンネルはどこに置いてても大丈夫なのだとは思うけれども、しまった事をしたわ。

前方の8chは左上・上・右上、左・右、左下・下・右下の8つ。後方の4chは左上・右上、左・右の4つだ。感覚としては4π総ての方向から音が降ってくる感じ。非常に贅沢。

ただ、結論から言ってしまえばまだこのシステムは始まったばかり、だな。「取り敢えずやってみました」という段階だ。勿論通常の2chのシステムと較べても定位の情報量は異常に多く、鳴っているだけでリラックス効果すら期待できる。誰かが1/f揺らぎがあったと言っていたが、言いたかった事は凄くよくわかる。仕事帰りにふらっと立ち寄って13.1chのシャワーを浴びてから帰宅したいわ私も。取り敢えずやってみましたの段階でここまで“効果”が顕著なのには吃驚だわ。

特に低音がヤバい。5.1chや7.1chでも専用ウーファーの効果は素晴らしいが、この13.1chの低音は他の音域の定位の情報量が豊富な為、全体の音像の中でしっかり低い重心でまとまっていて他の楽器を邪魔しない。余り前に出てこないのだ。それでいて低音そのものの情報量も非常に豊かで損なわれていない為、奥床しいのに豊潤な音色を目一杯味わえる。今回はまず2chの『あなた』を聴いてから13.1chの『あなた』と『Play A Love Song』を聴く段取りだったが、低音の違いは特に明らかだった。5.1chの低音は音そのものは豊かだがやや前に出過ぎてしまう。かといって0.1chを除くと低音は物足りない。13.1chは力技でそのジレンマを解決した気がする。これだけでも絶品だった。

もしここからこちらの望むような進化を遂げてくれれば360Rのシステムは大変素晴らしいものとなるだろう。これからの推移が楽しみだ。今後は少しずつこの360Rに望むモノは何か&足りないものは何かについて触れていくことにする。

それにしても、その、私がそうやって期待する360Rのシステムに恐らく最も必要不可欠なモノが、私が3年前にあれだけ散々罵り続けた3DVRだというのは何とも皮肉な展開だ。何だろう、孫悟空ベジータが手を組むみたいな感じだよね。それだけにフュージョン(融合)に成功すれば大変な事になるというのはわかって貰えるかと思う。さてどうなりますやらですわ。未来は誰にもわからないぜ。