無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

ゆみちんがベスト盤を出しますがひかるちんは?

さて今週は椎名林檎のベストアルバム「ニュートンの林檎」の発売週なのであるが、Hikkiファンからすりゃ「浪漫と算盤」の配信があった時点が興味はピークだったろうからそう騒ぐことでもないのかな。「LDN Ver.」というクレジットに何かまだカラクリが潜んでいるか否かくらいか。

ストリーミングの時代にベストアルバムったってねぇ、というのはなくもない。新しくプレイリストが公式から発表になりました新2曲追加でね、という程度の話。フィジカルで欲しい人のための企画という色合いが強いかな。

ヒカルももう1枚オリジナルアルバムを出したらSONYからベスト盤の話を持ち出されそうな気がしなくもない。勿論まだSONYからオリジナルアルバムを3枚しか出してない時点というのさ早すぎるのだが実績として宇多田ヒカルはEMI時代にオリジナルアルバム5枚で『Single Collection』を2枚リリースしているし、Utadaもオリジナル2枚でベスト盤を出しているのだ。

いやいやそれはそれぞれに事情がありまして、と言ってもリアルタイム勢の戯言と言いますか。最初の『Single Collection Vol.1』は当時ユニバーサルからデビューするUtadaの活動時期の穴埋めとしてEMIから発表されていていわばUtada Hikaruの“ワガママ”が理由だったし、『Single Collection Vol.2』もヒカルが人間活動をしたいからという“私的な”理由だった。Utadaのベスト盤は単なる契約の消化で、オリジナル3枚目を作るといえばリリースされなかっただろう。何れも、レコード会社がアーティスト側から文句を言われる筋合いはない。ヒカルがUtadaのベスト盤に苦言を呈したのは発売日を『Single Collection Vol.2』と同じ日にして間違えて買わせようという商魂に対してであったからもし異なる発売日であればあそこまで怒らなかっただろう。

という過去の実績があるからSONYが「ウチでもどうですか」と提案してくる可能性は十分にある。特に上述したように今後ストリーミングの御時世が加速するならベスト盤リリースの意義は途端に薄れていく訳でEPIC SONYのRIA外の人からすれば宇多田の神通力が通用する早いうちににCDでベスト盤を出したいだろう。それくらいは考えていそうだ。

とはいえ、ヒカルのアーティストシップからすればオリジナルアルバム3枚でベスト盤と言われてもピンと来ないかもしれない。これまた上述の通り、ヒカルが何らかの“ワガママ”を通そうとするか“私的な”理由が生まれるかした場合ならなくはないかも、といった所に落ち着きそうだ。コアなファンであればあるほどベスト盤は不要な訳で、時期としては新しいファンが増えてきた頃を狙うべきだろうが、どうせ出すならリスナーとしてはEMI時代もユニバーサル時代もEPIC時代も総て網羅したベスト盤をリリースしてくれた方がスペシャル感があって有難い。原盤権が今どうなっているかが鍵だがまぁそこは何とかしてうただいて。ともあれ、今は次のオリジナル・アルバム待ちの期間だからまだまだ夢物語ですわね。