無意識日記々

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年度末 お祭り騒ぎは 遠くなりけり

あー年度末かー慌ただしいな。ヒカルのアルバムで3月発売だったのは1999年の『First Love』、2001年の『Distance』、2004年の『Single Collection Vol.1』、2008年の『HEART STATION』、2009年の『This Is The One』と5枚もあるが、こうしてみると11年間リリースがなかったとも言えるのね。うち6年半をカウントするのは卑怯な気もするが、あの、昔感じていた「3月といえば宇多田ヒカル」みたいな感覚はもう無くなってるわな。

CD時代は年度末に駆け込みでビッグタイトルを投入するのが恒例だった。それが最高潮に達したのが2001年で、3月28日にはヒカルのセカンド・アルバム『Distance』と浜崎あゆみベスト・アルバム「A」が同日発売となり現場はおおわらわになったのだった。何しろそれぞれ初週だけで約300万枚を売ったのだから恐ろしい。僅差でヒカルの方が多かったようだが誤差の範囲だから互角だったといえる。一応、素人目にはヒカルのアルバム発売日を察知した浜崎あゆみサイドがベスト・アルバムの発売日を合わせてきてたようにみえていた。当時東芝EMIavexだからね。競合他社なのでライバル関係だったがその相乗効果は見事なものだった。皆挙って買いに走ったわけだ。……って、慣用的表現だってわかってるけど、CD買いに行く時に走るヤツなんざ稀だわな。わざとそういう絵を撮るメディアさんの影響なのかなんかのか。やれやれ。

今はストリーミングの時代なのでそういうイベント感は無くなった。もしやるとすれば宇多田ヒカル浜崎あゆみのジョイント・コンサートしかないのだが、完全にどっちが先に歌うかで揉めるヤツですね。偶数回やって交互に順番変えりゃいいと思うんだけど、そういうわけにはいかないか。それに、興行的に旨味があるかというとそうでもないかな。お互いアリーナクラスなら満員に出来るんだもんねぇ。やるならドームになっちゃうけど、うーん、お祭り騒ぎかチャリティーでもない限り微妙だな。まぁいいんだけど。

こういう、「発売時のお祭り騒ぎ」が無くなってるのを見越した上で、コンサート以外で存在感を見せられる方法が出てくるかとうかが今後のプロモーションの課題だわね。でも、果たしてそんな体力が業界に残っていますかどうか。あたしゃ新譜新曲が聴ければそれでいいのでのんびり見守っていますよっと。