無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

新曲発売タイム

いやはや寝耳に水とはまさにこの事か。4月12日日曜日日本テレビ系でスタートする中村倫也主演連続ドラマ「美食探偵」の主題歌としてヒカルの新曲『Time』が起用されるという報が今日朝5時に耳に入ってきた。まだ寝てたっちゅうねん。

しかし、マークしてなかったわー。前クールに私が前々からお気に入りだった「虚構推理」がアニメ化されていたので最近あたしもやや推理物づいていて、そういった作品を少し漁ったりしてたのだけど、東村アキコは目に入らなかったなぁ。マーガレットコミックスとはまた。推理物の少女漫画といえば「明治緋色綺譚」〜「明治メランコリア」がお気に入りだったのだがこちらは講談社。マーガレットは集英社だな。それだと『ONE PIECE』しか目に入っとらんかったわ。

まぁ原作チェックはこれから追々検討するとして。

ここにきて推理/サスペンスものの主題歌をヒカルが手掛けるとはねぇ。『Time』。思い切ったタイトルに唆られるが、推理物の主題歌と言われてまず思い浮かべるのが2001年フジテレビ系の木村拓哉主演月九ドラマ『HERO』だろう。こちらにヒカルは『Can You Keep A Secret?』を提供(ついでに第8話でカメオ出演も果たした)、結果としてドラマは総ての回で視聴率30%代を記録し『Can You Keep A Secret?』は宇多田ヒカル初にして現在に至るまで唯一の年間チャート1位曲となった。まさにバケモノ番組でしたね。

そこまで絶賛の嵐だった『HERO』と『Can You Keep A Secret?』だったが、いち視聴者として私には一点だけ不満があった。主題歌がドラマ本編の雰囲気と掛け離れていた点だ。ドラマ主題歌ということでエンディングのシーンからシームレスにスタッフロールと共に流れ始めるのだが、それまでの快活で小気味よい雰囲気からいきなり湿っぽくなるのでやや乗り切れなかった面があった。もっと言えば、劇中劇伴担当の服部隆之によるブロードウェイ・スタイルのビッグ・バンド・アンサンブル・サウンドとヒカルのパーソナルな作風が致命的に乖離していたのだ。その点だけが唯一不満だった。

今回のドラマも推理物ということで似たような問題は起こりはしないかと一瞬不安になったのだがドラマのクレジットをチェックして途端に私は上機嫌となった次第。音楽:坂東祐大(ばんどうゆうた)。最近では米津玄師の「パプリカ」の編曲を手掛けた事でも話題になったが、我々にとっては、そう、ヒカルの歌った井上陽水の『少年時代』のカバーのストリングスアレンジを担当したEnsemble FOVEの首謀者だと言った方が通りがいいだろう。その彼が手掛けているのだ。

これは大船に乗ったつもりでいていいのではなかろうか。ヒカルと彼なら、密接に連絡を取り合って主題歌と劇伴の作風を統一することも可能な筈だ。なので、今回ばかりは「ヒカルの主題歌さえ聴ければいいやー」とエンディングの時間にだけチャンネルを合わせるのではなく、劇中の劇伴音楽にも耳を傾けた上でエンディングに流れるヒカルの新曲『Time』と邂逅する事をオススメしたい。感動が3割増になる事請け合いなのである。あー、楽しみだねぇ。