無意識日記々

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Is Time …money?

『少年時代』が『Time』に与えているかもしれない影響について考えたのなら、昨年のもうひとつのリリースである椎名林檎との(変換候補の3番目にりくが来るの俺らしいなぁ……)『浪漫と算盤』が与えた影響についても考察しておこう。

これは余りに筋が無い話に思える。『少年時代』に関しては坂東祐大がドラマの音楽担当という事であからさまな繋がりがあったが、椎名林檎とのデュエットは今回何の関係もない。第一、こちらは椎名林檎の書いた曲で、ヒカルは招かれて歌っただけだ。確かに歌詞のテーマはヒカルからの一言が効いたのかもしれないが、それでも流石に他人様の楽曲だろう。

だが『Time』の歌詞が“裏をかいてくる”タイプのものだったらどうだろう? そう考えた時、ヒカルなら『Keep Tryin'』にも登場させた『Time is money.』を使ってくるんじゃないかなと思い至った。まぁキプトラの方はカタカナの『「タイムイズマネー」』だけどね。

『浪漫と算盤』の“算盤”は、歌詞からもわかる通り普通に「金勘定」の意味だ。もう少し広く「打算」と言ってもいいが、兎角ロマンチックになりがちなPop Songの歌詞世界に打算の思想を織り込めるのは椎名林檎の強みだよね。この曲そのものだ。

それを横目にヒカルならどうやってくるか。『Time』という神秘的な響きを“money”という俗物と結び付けるのなら、それはヒカルが『Passion』等で取り組んできた「超越から日常に落とし込む手法」そのものになる気がする。結構直球である。

『Time』という曲名を耳にして即座に“Time is money.”という一節が浮かぶケースは少ない。だから裏をかく・意表を突くなら効果的になり得るフレーズだ。先述の通りもうヒカルは歌詞に盛り込んだ事のある言い回しだしな。今度はカタカナではなく英語になるんだろうが。もし今回“Time is money.”というフレーズを使ってきているならかなりの「してやったり」になりそうだ。

なんだかアキネイターが二問目にギャンブルな質問をして当てに来てるみたいな予想になってしまったが(どんなんやそれ(笑))、一筋縄ではいかないヒカルさんの側面が出てきているなら無い話ではなさそうだ。勿論自分としては大穴のつもりで書いてはいるが、そういう事前の妄想の振り幅の中から楽曲への期待は醸成されていくものなのだ。そして、いざ日曜日の23時半前になったら今までの妄想や予想や予測や期待や疑いなどを全部棄却して出来るだけまっさらな状態で『Time』と向き合う。一旦思い切り汚した後に洗い流す方が綺麗になる事があるのですよ。もう何もかもが、生まれたばかりではないのですから。