無意識日記々

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臥す皐月

しかし、本当の懸念はインスタライブがどうのではない。五月という季節はヒカルにとって「臥す月」なのだ。ファンの本当の心配はこれに尽きる。

2002年5月。アルバム『Deep River』制作終了直後に体調を崩して『笑っていいとも』のテレフォンショッキングのコーナーに出演出来なかった。代替で照實さんが出演をして穴を埋めた回だ。

2009年5月。アルバム『This Is The One』の全米フィジカル発売日を目前に控えて扁桃周囲炎で倒れた。以後のプロモーションは全キャンセルとなった。

2013年5月。InterFMの月イチラジオ番組『Kuma Power Hour with Utada Hikaru』を放送第2回目にして落とした。翌6月には無事放送されたが、冒頭で平謝りしてたな。

これだけ重なると「5月はそういう季節なんだな」と思わざるを得ない。テレビの生放送、プロモーションの最盛期、ラジオの収録放送。これらに穴を開けてきたのが悉く5月。この記憶が全く消えない中で「5月に毎週生配信!」と言われたら心配するなという方が無理なのだ。

とはいえ、「そんな昔の事ばかりいつまでも蒸し返して欲しくない」というのがヒカルさんの本音だろう。だから、ある意味こちらとしてもトラウマの払拭をするいい機会とも捉えたい。大体、言い換えれば、過去21年間の18回の5月は元気なのである。今年の5月も元気である確率の方が遥かに高い。何より、今は母ちゃんなのだ。小さいこどもを育みながら床に伏せるのは純粋なリスクである。母ちゃんは意地でも頑張るだろう。

とはいうものこ、やっぱりこちらとしては倒れて欲しくないのが最優先なので、配信自体はグダグダで構わない。辛かったら「ネット接続が不調になった」とでも言って休めばいいし、時間通りに始める必要もないし、疲れたら予定より早く終わってもいい。どうせ降って湧いたボーナスなのだから、5回のうち1回でもあれば儲けものなのだ。何より、健康。叩かれるより遥かに愛されている宇多田ヒカルとしての自覚を今一度持って欲しい。5月31日までの1ヶ月、我々きっと最後までヒヤヒヤしていることでしょう…。

景気のいい話ではないから早朝に書いたけど、果てさて読まれますかなこれ如何に。