インスタライブ第4回無事終了。観る方も、なんとか慣れてきたかな? 勿論、慣れてくるところを見計らって次回で最終回なんだが。喪失感を味わわせたい高度な戦略。何を言ってる生きてりゃ得るもんばっかりだと言い返してやりたくもなるわ。
さて、第2回第3回に比べて遥かに視聴者数が少なかった第4回。中村倫也takaご両人の人気の高さは凄かったんだなーと思うと共に千葉くんの知名度はまぁそんなもんだよねと再確認。ほぼ第1回の視聴者数と変わらないということは、彼のファンの絶対数が少ないのか、元々宇多田ファンと層が被っているのか。どちらでもいいのだけどいずれにせよプレッシャーみたいなのは少なかったのではないかな。
少なかったといえばその千葉くんの口数ね。自分から話し出す事はほぼ無く、ヒカルからの投げ掛けに生返事で返す程度。はてさてインスタライブとしての評価は如何程のものであったのやら。
彼みたいなのを「誤解され易いタイプ」と言ってしまうのもまた違う気がしてね。好意的にみる人は「シャイで率直でかわいい」という風に捉えたのだろうし、うんざりした人は「態度がふてぶてしくてダラダラしていてみていられない」と捉えただろう。まぁ、どっちもそうだよね。
インスタライブってものをどう捉えるかでも、ある程度は決まると思うのだ。ヒカルが言っていたように「テレビ電話」の公開版と捉えるか、テレビでやってる事をインターネット配信に切り替えただけの「番組/program」と捉えるか。
もっと言えば、きっと千葉くんは身の回りの、身近な人達の評判は頗る良いんじゃないかなと。ヒカルが彼の尊敬するところをまず「友達思いなとこ」と言ったのが象徴的だろう。口数は少ないが身内を裏切るような事はしない、みたいなね。
一方で、遠く離れた所に居る人の評判は最悪に近い。あれだけルックスがどぎついとまずそれだけで引かれる。若い人は知らないかもしれないが、刺青というのは例えば昔の銭湯では「入店お断り」扱いだった。単純に、反社会的勢力に属する人が施す処置だと認識されていた為だ。そのシグナリングの歴史を無視して「刺青をしてるからって悪い人とは限らない」と言っても通らない。服飾や容姿は記号化されて認識されている。例えば、警官のコスプレやパトカー染色した自家用車を公道で披露するのは公序良俗に反するだろう。細部を指さして「ここが本物と違うのよ」とか言っても、一目で識別できなければ緊急時には間に合わない。李下に冠を正さずではないけれど、紛らわしい服飾容姿は避けられるべきなのだ。
恐らく、彼が日本語を喋るが為にそういう誤解が生まれるのよ。未開の奥地から出てきて現地の言葉を喋っていてくれてれば「ああいう服飾文化の民族なんだな」と認識され距離を置かれて嫌悪の対象にはなりづらくなるだろう。なまじっか通じる言葉を喋り合うために、同じ文化圏と誤解され、手前側で記号化された局所的な服飾認識で判断される。損な役回りだな。
とはいえ、地上波の番組に出ず、こうやってファンだけ集まるインスタライブに顔を出している分には、なかには眉を顰めるファンも多いだろうが、そこまで問題にはならないだろう。「宇多田の第4回インスタライブは退屈だった」という評判だけなら、彼の支持層からしたら痛くも痒くもなさそうだし。次回はヒカルが歌うかもしれないし、観た人もまだ観てない人も箸休めのつもりでアーカイブをチェックしてもらいたいものだわさ。