無意識日記々

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8m46s

@utadahikaru:日本で生まれ育った日本人からすると人種差別っていまいちピンと来ないかもしれないけど、今アメリカで起きていることは未来の世界史に載るような歴史的な局面かもしれない…というかそうであってほしい posted at 22:56:33

@utadahikaru:アメリカの、黒人に対する差別というのは、単に人が別の人種の人を見てなにか差別的な感覚を抱くっていうような人種差別の話ではなくて、国家・社会の仕組みの根深い問題。アメリカの黒人の歴史・現状を全く知らない人も、ある程度知っている人も、もっと知ろうとする機会になるといいな。 posted at 23:24:36

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随分踏み込んだ発言をしたものだな。敬意を表したい。

「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)」運動に対するヒカルのリアクションだ。

祈りや願いの感情からこう書いたのだろうが、このタイミングでこの運動が「歴史的局面になってほしい」と願うのは、静かなようでいてかなり過激なのではないかな。

今回の事件、自分の世代だとRAGE AGAINST THE MACHINEの「The Battle of Los Angeles」で歌われたLA暴動を思い出した人も多いのではないか。30年近く経って事態は改善されないばかりか、寧ろ悪化しているということか。

そもそも、今の大統領を選んだ時点で現況は合衆国民の総意(欺瞞的な言葉だね)だと看做される。極々当然の帰結なのは、彼の普段の発言から明らかだろう。悲しい事だが、驚くべき事ではない。起こるべくして起こっただけだ。

つまり、彼の任期期間内においてはこれは予想され得た出来事でしかなく、特に歴史的転換点にはなり得ない。日常なのだ。たまたま今回は導火線に火がついたが、火種と爆薬は日常でずっと燻っていたのだろう。海の向こうの事だし直接は知る由もないのだけれど。

「歴史的局面」というからには、なんだろう、これを切っ掛けにして何が起こって欲しいのだろうかとつい考えてしまった。あの大統領を選んだ国民が一朝一夕で変化する事を期待するのか……。そういやどこか“革命願望”みたいなものがヒカルにはあったような。そういう動きに興奮して反応していた事もありました。深く突っ込む事はしませんが。

自分の言葉も書く。「骨抜き」にするしか、ないのだろうと私は思う。武闘闘争で現況を打ち破っても単に首がすげ替わるだけだろう。地道に着実に何世代もかけて搾取者の力を削ぎ続けるしかない。実際、この100年間で随分好転したのではないの? 現況は酷いが、100年前はもっと酷かったのではなくって? 今までの成果もまた、無きものには出来はしない。世代単位で一進一退なのかもしれないけれど。取り敢えず次の大統領選で合衆国民がどういう選択肢を選ぶのか、外からはそれを眺めているしかないかもね。