無意識日記々

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宇多田ヒカルの2020年上半期を振り返る

あ、今日で2020年上半期も終わりなのか。今まで生きてきて色んな半年があったけど、「半年後の思いも寄らなさ」では過去一番だったんじゃないの。上半期が始まった時点では五輪が延期になるとか夢にも思っていなかったもんね。恐るべしSARS-cov-2の影響。

てな訳で宇多田ヒカルの上半期を振り返ってみると致しましょうか。

まず我々としては年初にテレビ出演したのがサプライズ&プレイズだった。1月3日の「マツコの知らない世界 新春スペシャル」にゲストとして登場、数十分間に渡って『落し物の世界』について熱弁をふるったのだ。歌の絡まないバラエティ出演となると2008年の「笑っていいとも」以来だったっけな? よく覚えていないけれど、なんでこんな珍しいことを?もしかしてTBSのドラマの主題歌でも歌うの?というこちらの邪推も何処吹く風、そのあとスコーンとニュースが途絶える。便器を拾ってた位しか動きがなかった。

1月末に『Laughter In The Dark Tour 2018』映像商品が第12回「日本ブルーレイ大賞」を受賞した位しかオフィシャルなニュースのないまま2月3月が過ぎる。年度の初めとなる4月頭には慣れないリモートワークの影響かSONYのウェブサイトがハッキングされ暫く閲覧出来ず。これが新情報の罠かとまた訝ったが全くそんなことも無くここでも何事も無く数日が過ぎる。

しかし4月6日。いきなり新曲『Time』が5月8日にリリースされる事が発表される。日本テレビ系列の連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」の主題歌として。なんやねんTBSと違ったんかいなと突っ込む間もなく、今度はその舌の根も乾かぬうちに4月17日に更なる新曲『誰にも言わない』が5月29日に発売されると発表される。音沙汰の無い二ヶ月から突然新曲二連発。ここらへんでもうヒカルファンは狂喜乱舞。何が何だかわからなくなる。なお『誰にも言わない』は「サントリー天然水」のCMソングとして日本全国でテレビ放映された。当初は同商品のイメージキャラクターが宇多田ヒカルから他の人にSwitch!されそうだという情報もあった為引き続いての続投に皆一様に胸を撫で下ろしたものだ。

そしてそうこうしてるうちにこの2020年上半期最大の爆弾企画『インスタライブ:自宅隔離中のヒカルパイセンに聞け!』が催される事が4月26日に発表される。なんと5月1日から1ヶ月間、毎週日曜日に5週連続で自宅からヒカルさんが生配信をしてくれるという目も眩むような非常に心臓によろしくない企画がスタート。いやぁ、4月に@hikki_staffがインスタアカウントを取得したのがこの企画への伏線だったとはね。やられたぜ。更に当初の予定にはなかった「ゲストコーナー」まで増設されてインスタライブの限界ギリギリ1時間近い長尺の配信番組となる。第2回中村倫也、第3回ONE OK ROCKのtaka、第4回KOHH、第5回ルーベン・ジェームズと年下男子4連発。何れもそれぞれに好評を博する。

極めつけだったのは、インスタライブでヒカルが次々と積極的に歌った事だろう。毎度お馴染み“Part Of Your World”だけでも大歓喜なのに、未発表の『Time』の英語バージョン、KOHHと書いたこれまた未発表曲、更に絵本の歌に自らメロディーをつけて歌うなど生歌の大盤振舞い。そして5月のラストのラスト、最終回の最後では『誰にも言わない』のフルコーラスをピアノ弾き語りで披露して全世界のHikkiファンを悶絶の坩堝に叩き落として須らく昇天させた。こんな贅沢な時間があっていいのだろうか! えぇ、大いに宜しい!!

そうやってあっという間に4月5月は過ぎるも未だにロンドンの隔離生活は終わらず、6月に入ると感染症禍に伴って米国での黒人差別問題(“Black Lives Matter”)に火がつきヒカルがそれについて発言したツイートは(恐らく過去最高の)21万いいねを記録した。ここらへんでは“有名人”としても存在感を発揮した訳だ。なんだかんだで影響力は大きいままなのね。

まだまだ昨今の世相は予断を許さないが、我々からすれば、長い枠でのバラエティ番組出演に、新曲2曲がCMソングとドラマ主題歌として発売され、挙句の果てにインスタライブ5連発という、、、非常にエポックメイキングな半年間だったと言えるのではないか。いやはや、今書いてるだけでも疲れたもん(笑)。大丈夫なのか俺たち!?(何を言っているんだ意味がわからないぞ)

関係者の努力が実って『Time』をフィーチャしたドラマ「美食探偵 明智五郎」もこの度無事最終回を迎え、これでヒカルの曲のメディア出演も一息ついたところ。やっとニュートラルな気持ちで次の半年を迎えられる気分、かな。ヒカルの隔離生活は続くかもしれないが、その分作詞作曲には気合いを入れてくれるだろうから我々は心して震えて待つのみであろう! 下半期もまた『Time』と『誰にも言わない』を愛聴しつつ次なる新曲の登場に期待すると致しましょうぞ!!