無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

Time stays gold.

『Time』が配信ゴールド認定されたようで。10万ダウンロードか。めでたい。5月8日に配信開始だから3ヶ月以上かかってか。やっとだねぇ。なお同じくゴールド認定された曲として羽川翼(CV:堀江由衣)の「sugar sweet nightmare」が並んでいる。こちらは2010年7月28日配信開始とあるから10年以上かかっての10万ダウンロード到達だ。なんだろう、こっちの方がカッコイイ気がしねぇか。長らくずっと新しいファンを獲得し続けてるってことになるんでないの。知らんけど。何でもは知らないわよ、知ってることだけ!

…さておき(笑)、『Time』が3ヶ月かかってゴールド認定されたのは、先月末にミュージック・ビデオが公開された一押しがあったからだろう……と、シンプルに推理できたらよかったんだけど、数字の動きからはその痕があんまり見えてこないんだよね。効き目がなかった訳では無いのだろうが、特に爆発的な効果を上げたとまでは言えない、かな。

何しろ一分以上フルバージョンより短いとはいえ、これがフルでないと知らない人にとっては十分満足感の得られるミュージック・ビデオになっているのだ。わざわざそこから更に音源をダウンロードしようとする人は多くなかったのかもしれない。この3週間でミュージック・ビデオの再生回数は120万回を超え更に順調に伸びており、この歌が愛されてる事自体は間違いないだろう。docomoのミュージック・チャートでは上半期18位だというし……嗚呼なんか講評しづらい順位だな……何しろ宇多田ヒカルだからな……。

兎も角、多くのリスナーがYouTubeサブスクリプションで聴いている中ダウンロード購入でゴールド認定は、あらためて、素直に喜ばしい。やはり顔が見える中での好評というのは違うもので。例えば『桜流し』はダブル・プラチナ認定を受ける程売れた訳だが、当時はヒカル自身の近影に乏しく、歌声の個性からヒカルの存在は強く感じられるのに人としての印象の記憶が薄いという妙な雰囲気になっていた。今、『Time』で顔面全開の中ゴールド認定を受けたというニュースを聞けるのは、嗚呼、リアルタイムのミュージシャンなんだな、この稀代の表現者と同時代を我々は生きているんだな、という実感を強く感じさせてくれる。やはり本人が動いて歌っている絵は強い。音と歌の出処を目で確認出来る事で歌の記憶が強まる。そこに数字が追い打ちをかける。歌を愛するのにどれも特に必要なものではないのだけれど、愛する不安を和らげるのにはとても親切な品揃えだ。あとはライブで実際にヒカルが『Time』を歌う姿を観る事で、ひとつの歌が「人生の思い出」として定着し切るのだけど、果たしてそれはいつになるのやらだからねぇ……。