無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

お喋りだから止まらんのよ

時々この日記について「よくそれだけ毎日書くネタがありますね」と言われるが、まぁそう思うよねぇ。わかるよ。

始めた時は「ふふふ、既に40個位はネタがあるから1ヶ月は連続更新出来るぜ」かとほくそ笑んでいたのだが、いざ書き始めると軽くその100倍を超える量になった。書いてみるもんだね。

ネタがあるないという前に、そもそも私は「黙っているのにエネルギーを使う」タイプの人間で。疲れれば疲れるほど歯止めが効かなくなって饒舌になっていく人なのだ。いつも無理して黙っている人間なのですよ。

Twitterでもアンさんにそういう事を訊かれて「普段我慢して黙ってるだけ」と答えたのだが、これ、文字で書いてるっていうだけで、ティータイムのお喋りと変わんないんだよね。女子の皆さんは共感してくれるかもしれないが、仲の良い人達とお喋りを始めたら3時間4時間なんてあっという間でしょ? 私はそれを1人で且つ文字を書くというスタイルでやってるだけなのよね。ネタが尽きるとか尽きないの話ではないのよ。放っておいたらずっと何か書いてると思いますよ。ティータイムのお喋りと変わらない。

これ、ミュージシャンはどうなのかなぁと時々思い。ヒカルさんは職業で音楽作りをしているので事情は違うかもとも思ったが、漫画家やイラストレーターの方々がお仕事の合間の息抜きにお絵描きしているのをTwitterやpixivで眺めていると、あんたらほんまほっといたらずっと絵ぇ描いてんのやなぁと感心せざるを得なくって、じゃあ音楽家も似たような事はないのかなと。仕事を終えたあとや合間にまた音楽やってんのとちゃうんかと。

まぁつまり、歌手の人はレコーディングの合間の息抜きにカラオケボックスに行ったりするのかなとか、そういうことですよ。歌ったり楽器を弾いたりというのはまだわからなくもないんだけど、これ、作詞家や作曲家にもあるんだろうかね。つまり、仕事で作詞や作曲をしている合間の息抜きに気がついたら作詞や作曲をしてしまっている、なんていうパターンよ。普通の人からしてみれば何も無いところから新しいものを生み出すなんて事自体不思議なところに、それを息抜きでやってるなんつったら結構驚愕かもしれんて。

ヒカルさん、どうなんだろうねぇそこは。休憩時間に鼻歌を歌ってはいそうだ。それはまぁすぐ想像できる。だが、作詞作曲はどうだろうか。これ、仮に本当にやってたとしても、遊びで作ってる以上、世の中に出回る可能性がないんだよね。もし公開するならそれなりにちゃんと体裁整えて、ってことになってそこからはもうお仕事の範疇だからねぇ。

となると、期待してもOKなのは、もともと息抜きの為に作ってたアイデアが、のちのち仕事で生きてくるような、そんな境界線上のケースかな。『For You』なんかは曲が出来てから歌詞が乗るまで(&恐らくメロディーが最終調整されるまで)2年かかっているけど、最初の段階ではアルバムに入れるつもりだったのだろうかどうなのか。

でもそもそもとして、ヒカルは「作り始めたら必ず完成させる」のをポリシーとしていて、少なくとも最初の12年の間でボツ曲は2曲しかないもいうのだから、作詞作曲に取り掛かったらそれはもう仕事モードなのよね。普段の何気ないところから生まれてそれがいつの間にか公になる運命に……というパターンは結構少なそうなのだ。が、その稀少且つ最たる例が『ぼくはくま』であり当時ヒカルはこの曲を『最高傑作かも』と言う程に気に入っていた。今後ヒカルがとりわけ気に入るような曲が出来るとき、そういう自然発生的な、偶発的な生まれ方をするケースがあるか否か。そういう話も含めて、そろそろ、最近少なくなっている音楽雑誌での「ロングインタビュー」が読みたいやね。又吉対談くらいのボリュームで自分の創作とか制作とかについて語って欲しいなーなんて、ちょいと欲張りな事を思ってみましたとさ。