無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

“The Show Shall Go On.”

嗚呼、明日から「ヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版」の公開か……明日は観れそうにないんだけどねぇ。京アニは、放火事件からの“復活”がどのタイミングかはわからないが(いつ何をどのスタジオで制作してるかなんて知らん)、でもやっぱ、こうやって新作が観れるのは、嬉しいねぇ。来年は「小林さんちのメイドラゴン」の第2期もあるということで、こちらもコミックス全巻揃えてる身としては嬉しい限り。第2期終わったらこちらも劇場版だろうな。

“The Show Must Go On.” ヒカルの大好きなフレディ・マーキュリーは悲痛な響きを載せてそう叫んだ。どんなことがあろうとショウは続行されなければならない。このフレーズをどう受け取るかは各自様々だろうが、生きていくのに必要では無いことを、順風満帆ではない時も漏れなく遂行し続けるのは存外、いや極端に難しい。やんなくてもいいんだもんね。

このフレーズやこのタイトル冠したQUEENの曲のニュアンスにはどこか藤圭子の匂いがするというか。悲壮感てやつですかね。ヒカルがそういう背中を見て育ってきただけあって、特に『UTADA UNITED 2006』の時はまさしく“The Show Must Go On”の気概が漲っていた。『Bohemian Summer 2000』で1回穴を開けたのが余程悔しく申し訳なかったのだろうかな。今度こそやり遂げるという気迫に満ち溢れていた。

今やコンディショニングもペース配分も上手くなったのか、『Laughter In The Dark Tour 2018』ではそういった悲愴感とは無縁だったように思える。いや、上手くなったのは隠し方の方かもしれないけどね。兎も角、与えるのが不安から信頼に変わり、呼称も校長やパイセンになった。頼られる方。

時折懐かしくなりはする。不調の時こそそれがベストのパフォーマンスだと強く感じれたからね。逆説的かもしれないが、全部が全部カンペキだと「もっとやれんじゃねーの?」って思えてきちゃうんだよね。それが全くの見当違いであったとしても。ヒカルに限ってそんな事はないのにね。

不調の時であれば、嗚呼、本当にたった今限界まで頑張っているんだなと感じられた。懐かしい。

とはいえ、なんだろう、昔は昔だ。今はもう“The Show Shall Go On.”とでも言いたくなる堂々とした振る舞いで、放っておいてもライブは完成するとしか思えない。圭子さんが今のヒカルを観たら、きっとベタ褒めするだろうね。「私もこんな風に歌いたかった」って。勝手な妄想でごめんなさい。でもそれくらい、『Laughter In The Dark Tour 2018』でのパフォーマンスは、凄かったですよ…。