無意識日記々

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公演会場での感染対策

でまぁ昨夜は東京キネマ倶楽部ZABADAKを観に行ってた訳だけど、この御時世の中生公演を催すとなるとそりゃもう感染対策が徹底されていて。

エレベーターは4人までしか乗れないし、物販も受付もアクリル板で仕切られてるし、チケットの半券は自分でもぎって放り込むし、金銭の授受はトレー経由だし。座席は、本来なら500だか600だか入る会場に100席程度しか設けず、前後1m左右2m位(目測)の間隔が空けられていた。終演後退場時も会場一列目から声をかけて1m以上間隔をあけて直列で退場させる。あたしは開場に間に合わなかったけど恐らく入場時も同じ手法だった事だろう。そして、ありとあらゆる場所でアルコール消毒スプレーが待ち受けていた。ひとつひとつは街中のお店でも見掛ける事かもしれないが、その日一日いやさ一晩の為にこれだけの準備を整えるのはそれは大変な手間だったろうなと。

それでお値段据え置きってどうなってんだと思ったが、昨夜の公演はイープラス経由で有料生配信されていたということで、そちらからの収益もあるんだわな。グッズ販売も、最新DVD以外は総て予約購入を促し混雑を最小限に留めていた。いやはや、ほんと、この混乱する半年の中でここまで手を尽くせるかと。

あぁ、チケットの半券のこともメモっとこ。万が一感染者が発覚した場合に備えて、チケットの半券の裏側に席番号・住所氏名メアド電話番号を記入することになっていた。勿論個人情報の破棄は約束の上で。ここらへん、ZABADAKファンは生真面目な人が多いから大きな混乱はなかったかな。受付前でもちゃんと記入用の机置いてあったし。まー徹底されてるよ。これで何か問題が起きるとはそうそう考えられないし、仮に感染者が出たとしても咎めようがないだろう。なお公演内容は言うまでもなく素晴らしかったです。

気になるのは、こういう措置がいつまで続くのか、だわねぇ。恒久的に定着するのか、はたまた強力なワクチンが開発されて膾炙して2019年以前に戻るのか。採算が取れるんなら昨夜の厳戒態勢でも特に気にならない……というか、ゆったり座席の贅沢感を味わってしまったらそれはもう病みつきになるレベルで(笑)。肩肘張らずに足も伸ばせる前の人の頭が邪魔になることもない、とても見晴らしと座り心地のいい状況で。心做しか音の通りもよかった気がする(ギターはデカすぎてハウリングしてたけど)。倍くらいの値段までなら払っていいかなぁと。いや勿論、公演内容次第なんですけども。

メタラーとしては立って走って燥いで騒いで叫びたいと思ってしまう所が無きにしも非ずだが、それはもう20世紀までのノリという事になるかもしれなくてなー。ま、それはどっちでもええわ。生演奏会が楽しめるのなら多少の妥協や譲歩は致し方無し。

で。東京キネマ倶楽部という数百人規模の会場だからそれでよかったが、これがアリーナツアーとなると果たして現実味があるのかと言われたらこれが非常に悩ましいですよねぇ。折角昨今入退場が顔認証システムのお陰でスムーズになったというのに、これはまた時間の掛かる方法に移行するのかも。顔認証データとともに個人情報も登録するようになるのかな。感染者アプリダウンロード必須とかになるのかな。まだまだわかりませんが、そもそもアーティスト自身が日本に自由に来れる状況が整わない事には話が前に進まないですわね。そんな日が実際に来てくれるのはいつになるやらですわ。やれやれだぜまったくもう。