無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

自殺で検索したら電話番号が出るのね

とかなんとか言ってたら「若者の死因1位が自殺」という情報がTwitterのトレンドになっていたり。他の死因の絶対数が少ない為相対的に自殺が浮上している面もあるになあるが、国際比較で単純に自殺率が高いのであんまり慰めにもならないな。前回指摘したように、社会全体で「自殺はあり」だという認識が共有されている、のだろう。

ヒカルは、考えられ得る限りで最も残酷に自殺と向き合わねばならなかった立場だが、今までそこまで自殺について積極的に発言してきた訳でもない。遺された者の悲しみをそれこそ死ぬ程知っているのだろうが、一方で、その選択に対して責めるような心持ちでもないのだろう。優し過ぎるのかもしれない。

とはいえ、嘗て『精神障害に苦しむ人やその家族のサポートになることを何かしたい。』というような事を発言した事はある。そこに助けが必要なのだとは痛い程に痛感している。何もしなくていい訳ないじゃない、と。自殺には様々な原因や事情があるが、それに対する態度は宗教観や治世感も交わってそれはそれは多岐に渡る。少なくとも、他殺ほどコンセンサスが取られている感じはない。

そこで鍵になる一つが輪廻転生の世界観なのだが、これについては歌詞でも何度となく取り上げられている。「生まれ変わり」を信じて自殺していく人が居るとすればなんとも居た堪れないが、一方でそれを希望に現世に踏み留まろうとする人も居て。『ぼくはくま』の素朴な『前世』という概念や『愛のアンセム』での『生まれ変わってもあなたを愛したい』での強い愛情表現の比喩ともとれる使い方など、基本的な世界観の主軸として転生観のあるヒカルからすると、自殺というもののイメージもまたどこかそれに根差したものかまあるのかもしれない。声高じゃあ、ないもんな。