無意識日記々

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英語で歌うヒカルは、つくづく、いい。

つくづく『EXODUS』は凄いアルバムだったなぁと。00年代最大のプログレッシブ・ロック・バンドだったTHE MARS VOLTAのメンバーと共演する一方で、ヒカルも敬愛するミッシー・エリオットアリーヤとのコラボレーションで飛ぶ鳥を落とす勢いだった時代の寵児ティンバランドとも真正面からぶつかり合った一枚。全く違うジャンルの一流アーティストたちと伍するどころか従えさえしていた21歳女子(当時既婚)。そんなヤツ他にどこに居ただろう。

この時のティンバランドとの共作曲『Let Me Give You My Love』あたりから『This Is The One』のサウンドを結んで未来に延ばせばそのまま2010年代のソウル/R&Bに近い音になっていただろうななんて夢想も前したな。

一方で『Kremlin Dusk』のドラマティックなサウンドは『Be My Last』や『桜流し』、『Forevermore』といった楽曲に今も受け継がれていて、内外問わずヒカルの音楽の血脈は途切れていないなぁと痛感する。どうでもいいけどシンエヴァの主題歌なんてもう『Kremlin Dusk』でいい気がするよ。16年前の曲だけど、なんかバッチシフィットしそうで怖い。

ヒカルが英語でソウルフルな歌唱を披露すると、日本語の時も勿論同じなのだが、途端に辺りの空気が変わる。インスタライブでも、ヒカルが英語でちらっと歌うだけで「何が起こった!?」みたいな雰囲気になった。なんか違うのよね。

ヒカルの英語での歌唱は昨年『Face My Fears』と『Don't Think Twice』で堪能する事が出来た。『This Is The One』を年がら年中ヘヴィーローテーションする身としてはここでヒカルの英語曲が加わってくれたのは幸甚の至りいやさ極みであった。勿論、もっと聴きたい。

……そうね、どうせ言うだけならタダなので言うけれども、折角英国に住んでるんだからいつかSadeと共演しねーかなーと思っている。幼い頃にお母様から「まるでSadeみたいな歌声ね」だとか褒められたという記憶は、大袈裟かもしれないがヒカルの人生全般に影響を及ぼすひとつの指針になったのではないかと踏んでいる。ならば、お互いが現役歌手でいる間に一緒に歌う事があってもいい。人生短いからね。別にそんなに積極的に動かなくてもいいけれど、チャンスがあったら逃さないで欲しいわね。ならまずはSadeのカバーでも披露するとか。─── なんだろう、今の年齢で歌えばこその味わいが凄く出てきそうで、想像しただけで鳥肌が立ってきた……ホント、あんた歌うまいね。(死ぬまで何万回も言うセリフだなそれ) またインスタライブやって今度こそカバー企画を成立させて欲しいものだぜ。