週末の米国大統領選挙のニュースは疲れたなーもー。
なのでちょいと一息。もうひとつヒカル関連で話題になったのは、あれだ、「森七菜が宇多田ヒカルに似ている」という記事が配信された事だった。それ記事にすることか！？ 配信までする？？
「もりななな？……あぁ、それで“もりなな”って読むのね」という程度の人間にとってはなんじゃそらなニュース（なのかこれは）だけど従来からの森七菜ファンからすれば最早定型文のひとつらしく。見てみればなるほどねという感じだった。
この、「宇多田ヒカルに似ている」というのはファンの間でも度々話題になるワードだ。しかしこれがなかなかに難しい。というのも、ヒカル本人がヴィジュアル面で定型的なアピアランスをよしとしないため、曲をリリースするごとに違う見た目で現れるからだ。髪型は言うに及ばず、メイクもファッションもつま……いや毎度違うのよね。
そんなだから「いついつどこどこでみた宇多田ヒカルに似ている」とでも言わないと必ず「えー似てないよ」というご意見が出てくる。ファンになった時期やきっかけがバラバラだとそれが起こるのも仕方がない。
ヒカルに似ている、というケースは大きく二つに別れる。顔面の造形が似ている場合と、表情が似ている場合だ。
顔面の造形については、スチル写真で比較すれば済む。大きな丸い目やしっかりした眉毛、独特のカーブを描く小鼻など特徴的なポイントは幾つもあるので、これらを写真を比較して判断すれば済む。
表情の相似については、しかし、こちらがなかなかわかりづらい。というのも、表情筋の動かし方が似ているかどうかは、動画を観て判断しなければならないからだ。しかも、顔面の造形と違って、いつどの瞬間の表情筋の動き方動かし方使い方が似ているかというのを具体的に指定し合わないとなかなかコンセンサスが得られない。結構ハードルが高い。
森七菜は、どちらかといえば後者の、ヒカルと表情筋が似ているタイプだ。顔面の造形自体は例えば井上真央なんかに似ているかな。そして、更に何が難しいって、「ヒカルと表情筋が似ている」といっても、当のヒカルが年齢ごと、時期ごとに表情筋のつき方と使い方が違うのである。森七菜に関しては、似ていると言われるのは1999〜2000年あたりだろうか。結構ピンポイントかもしれない。
つまり、表情筋が似ているタイプの「宇多田ヒカルに似ている」については、まず動画を見てもらわねばならなく、更にその上で、いつ頃のヒカルに似ているかも付け加えないと同意が得られにくい。そういった幾つかの要素が折り重なって「似ている」「似ていない」の侃侃諤諤が繰り返されている。
とはいえ、立ち返って考えてみるとこれ程どうでもいい話題もない。というのも、言われてる本人たちからすれば苦笑いする以外やりようがないからだ。ファンならあんまりヒカルを困惑させないで欲しい。が、別にメンション送って煽っている訳でも無いのなら、新曲が出るまでの暇潰しとして大いに騒いでもらえばいい。森七菜サイドも、手前の名前が記事に載って注目を集める事自体は歓迎な筈だ。そのうち森七菜主演ドラマにヒカルが主題歌提供する、なんて展開もあるかもしれないので、そうなった時にもまた話題の取っ掛りとして蒸し返す事にしますかねー。やれやれ、若いっていいねぇ（ズズズ……）。
