無意識日記々

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くやしいからわたしから

アイアン・メイデンのニュー・ライブ・アルバムを聴きながら「嗚呼、ほんとうだったら今年の5月にこのセットリストをアリーナの爆音で経験できていたんだなぁ。」とやたら悔しくなってしまった。

そう、悔しかったのだ。そういえば、関東に住むようになってから基本的に「観たいライブは観る」というシンプルな態度でいるので、観たいと思ったら観ている。なので、観たかったのに観れなかったという経験が滅多に無い。そうか、悔しくなるのか……そりゃそうだよな。

ヒカルのコンサートに行けなかった人というのは沢山見てきた。その都度、悲しいだろうな、残念だろうな、とは想像していたのだけれど、悔しいだろうな、とはあんまり想像出来ていなかったのかもしれない。特に、行きたかったライブのDVDを観る時とかにそう思うのか……。

とても有難いことに、抽選だらけの宇多田ヒカルライブコンサート、私は『ヒカルの5』以降総て自力で当たっているので全部観れている。『In The Flesh 2010』だけは例外で、これはお願いして取ってもらいました。その節はどうもありがとうございました。この件に関してはきっと一生頭が上がらないな。

そういう人間が、日記で長々とコンサートの感想を綴るのを、観れなかった人はどんな心持ちで眺めるのか、もっとちゃんと想像しようと思った。悔しさ、か。日記が紙に書いてあったら破きたくなるのかな。あたしは今メイデンのライブを観れたメキシコシティの観客たちが羨ましくて堪らないよ。まぁ、彼らのライブが観れなかったのはこれが初めてではないけども。2011年3月12日のさいたまスーパーアリーナ公演のチケットも買ってましたから。この日付は一生忘れようもない。

まぁそれもこれも、記憶媒体での追体験のクォリティが余りにも素晴らしいから起こる事で。ライブ・アルバムやライブDVDがつまらなかったら悔しさなんて生まれようがないわね。

そういえば英語で「悔しい」ってなんていうんだろ?とぐぐってみると、sick? Be mortified? そゆのしかないの? あら、案外日本語独特の表現なのかな。歌詞だと、『Movin' on without you』に『くやしいから 私から別れてあげる』ってのがある。これ、英語で歌うならなんて言うだろうね。regret?それもちょっと違うような。捲土重来を期すとかじゃないけど、もっと前向きなエネルギーの時にも当てはまるようなニュアンスなんだよね。なかなか、馴染みの言葉でも、ちゃんと理解するのは難しいですね。