『誓い』は『Face My Fears』と不可分と考える。キングダムハーツシリーズの主題歌として二曲が採用されたのは初めてなのだ。連動していると考えて差し支えないだろう。
裏を返せばそれは、一曲では賄いきれない世界観を扱っているということでもある。
『Face My Fears』の英語バージョンはある意味『誓い』を問う物語だ。ここに捻れを感じる。日本語の『Face My Fears』は『me』『my』『私』の連発で「you」も「あなた」も出てこない。
ところが英語バージョンでは
『A mile, could you walk in my shoes?
All your, all your life?』
という箇所で『you』『your』が出て来る。『共に生きることを誓おうよ』に対して『長い道のりを、人生の総てを(賭けて)共に歩けるか?』と問うてるようにも思えてくる。英語曲と日本語曲で呼応し合ってるのだろうか? ここの有る無しで日本語バージョンと英語バージョンでの印象が変わる。
他方、『Don't Think Twice』では逡巡する『you』に対して「もう考えるな、一線を越えようぜ」とひたすら迫ってくる。ではこちらが日本語の『Face My Fears』と連関しているのかというと判然としない。日本語の『Face My Fears』が内面的な決意や勇気に注力していて「you & I」な関係性が希薄な為だ。
この4曲の関係性の奇妙さよな。
この構図を描写するのは時間がかかりそうなので、この日記らしく「また書くわ」ということにしておくかな。やれやれ(笑)。